コロナという一難が去ってまた一難なのか――。間もなく謎の最恐ウイルス“ファクターX”が地上に解き放たれるという。
■永久凍土に潜む致死的ウイルス“ファクターX”
全世界で約700万人が死亡した致命的な新型コロナウイルスのパンデミックがようやく終わりを迎えているが、ひと息着いてばかりはいられないようだ。謎のウイルス“ファクターX”が虎視眈々と出番を待っているという――。

シベリアの大地を覆う永久凍土には数十万種の休眠微生物種が“封印”されているという。
その中にはコロナやエボラなどよりもさらに致死性の高いウイルスである“ファクターX”が潜んでおり、封印が解かれるのを待っていると科学者たちが警告している。現在の人類が出会ったことのない未知のウイルスが今まさに解き放たれようとしているのだ。
ご存知のように特に今年の夏は暑かったのだが、地球の温暖化が進むにつれて何十万年も眠っていた多くの致死性のウイルスが解き放たれる可能性が高まっていると科学者たちが警告している。
スウェーデン・ウメオ大学の感染症教授、ビルギッタ・エヴンガルド氏は「私たちが実際にはあまり分かっていない“ファクターX”が存在します」と「News Week」誌に語る。
「永久凍土の奥深くにはホモ・サピエンスが存在するずっと前から地球上に存在していた微生物、特にウイルスや細菌が存在するに違いありません」(エヴンガルド氏)
仏エクス=マルセイユ大学のウイルス学者、ジャン・ミッシェル・クラヴェリー氏によると、ネアンデルタール人やマンモスに感染して絶滅に追い込んだ古代のウイルスもこの永久凍土の中に存在している可能性があるという。
クラヴェリー氏によると永久凍土に封印されているのは、天然痘などの絶滅した疾患のウイルス、胞子で汚染された地域を通じて常に存在する炭疽菌、野兎病、重篤な細菌感染症、またはダニ媒介性脳炎などがあるという。
つまり未知の“ファクターX”だけでなく、天然痘ウイルスなどの人類が絶滅させたウイルスや、かつて我々の先祖に大混乱をもたらした病原体などが復活する可能性もあるというのだ。
