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安全性能も5つ星!だが「普通車並の安全性能」とは言えない?
万能な車はありません…何かしらの妥協は必要

安全性能も5つ星!だが「普通車並の安全性能」とは言えない?

車内が広くて維持費が安くて装備も充実…安全性も「5つ星」!それでも軽を選ばない理由がある?
(画像=©︎Kadmy/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

軽自動車はボディサイズや排気量、乗車定員に制限はあるものの、買い物等日常で使うには十分な性能を備えています。また、前述のとおり装備も普通車並かそれ以上であることもあり、排気量が小さいため燃費も悪くありません。2列目シートの足元のスペースは大人が足を組んで座れるほど余裕。それでいながら税金等が安いのですから、車としては文句なしかもしれません。

そして車として避けて考えることができない安全性能も、現在販売されている軽自動車の多くは自動車アセスメントによる評価で4つ星以上となっていることがほとんどです。N-BOXをはじめ、同じNシリーズのN-WGNや日産 デイズ、軽EVのサクラなどは5つ星の評価を獲得しているため、安全性能も高いと言えます。

しかし、評価が5つ星になるのはあくまでも基準点以上の評価を獲得した場合です。基準点を余裕で超えた車とギリギリで超えた車では同じ5つ星評価であっても、まったく同程度の安全性能であるとは言えません。

NCAPによる試験の結果を確認すると、総合評価が5つ星評価であったとしても、たとえば胸部や下肢部に加わる衝撃は普通車と軽自動車で差があることが多く、そのほかにもシチュエーションや助手席や後部座席など乗車位置別での数値は、普通車のほうが比較的優秀です。

とは言え、普通車よりも事故の衝撃が人体へ伝わりやすいものの基準を満たしていることには変わらないため、十分な安全性能を備えていると言えます。しかし、軽自動車と普通車で比較すると、普通車のほうが「より安全性が高い」ということになるため、安全性能を重視した車選びをするのであれば、総合評価だけはなく詳細な試験結果も踏まえておいたほうが安心でしょう。

もちろん、中には軽自動車よりも安全性の評価が低い普通車もありますので、「普通車だから軽自動車よりも安全」だと思いこんでしまうことも避けるべきです。

万能な車はありません…何かしらの妥協は必要

車内が広くて維持費が安くて装備も充実…安全性も「5つ星」!それでも軽を選ばない理由がある?
(画像=©Aleksandr Kondratov/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

「安全性を優先して普通車にしたら税金やメンテナンス費用が軽自動車よりもかかってしまった」「費用面を優先したら普通車よりも安全性が落ちて心配」など、車選びの際に何を重視するか悩んでしまう人は少なくありません。

普通車と軽自動車の比較でなくとも、たとえばミニバンは車内空間にメリットがあるものの大きさや走りにデメリットがありますし、スポーツカーなら走りやデザインが良くても維持費や積載性が…など、それぞれの車に一長一短があるものです。ネガティブな言い方をすれば、車選びとは「何を妥協するか」が重要になってきます。

前述のとおり、軽自動車は十分な安全性能を備えているモデルもあるものの、普通車に比べるとそれは劣る場合が多いため、軽自動車を選ぶということは安全性を最優先にした選択にはならない場合があるということになります。万が一の事故があったとき「普通車にしておけばよかった」と後悔することがないよう、その選択が適切か十分に検討しましょう。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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