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日本でいちばん売れている車は軽自動車
軽の人気は「安さ」だけが理由じゃない
日本でいちばん売れている車は軽自動車
2023年に販売された新車の中で、もっとも販売台数が多かったモデルはホンダの軽自動車であるN-BOXでした。
N-BOXは2022年も新車販売台数で1位を獲得しており、2021年にトヨタ ヤリスが新車販売台数1位をとったことを除いて、2018年から2023年の6年間で5度も「日本でもっとも売れた新車」に輝いた人気モデルです。
また、2023年の新車販売台数約470万台のうち、170万台が軽自動車であるため、新車の3分の1は軽自動車となります。
日本の道路事情にあわせた日本独自規格により生まれた軽自動車はコンパクトカーよりもさらに小さいボディサイズに小さいエンジンを搭載しているため、かつては「貧しい人が乗る車」というイメージが持たれていましたが、現在は合理的な車としてそのようなイメージは払拭されつつあります。
軽の人気は「安さ」だけが理由じゃない
前述のとおり、かつては「貧しい人が乗る車」というイメージが持たれていた軽自動車ですが、近年では普通車に迫る販売価格が設定されることも珍しくなく、中には普通車を超えていることも。
2023年の販売台数1位に輝いたN-BOXも、その販売価格はもっとも安いグレードで1,648,900円となっていますが、同じくホンダがラインアップする普通車のフィットの販売価格が1,655,500円からであることと比較すると、その差はわずか数千円です。
また、別メーカーのトヨタが販売するヤリスは最安グレードで1,501,000円ですので、N-BOXは軽自動車でありながら普通車のヤリスよりも販売価格が高いことがわかります。ヤリスは新車販売台数でN-BOXに次ぐ2位につけたモデルですので、軽自動車のN-BOXが人気の理由は安さだけではないと言えるでしょう。
実際に、N-BOXには普通車顔負けの充実した装備や先進安全技術などが搭載されており、その他のメーカーの軽自動車でもそうした豪華なつくりが採用されていることがあります。