交通の方法に関する教則の主な改正内容
交通の方法に関する教則の記述が改正されたのは、平成24年(2012年)3月8日。つまり、東日本大震災で発生した津波の甚大な被害を受けて地震発生時の避難方法が見直され、交通の方法に関する教則の記述が改正されたのです。
改正された内容(一部抜粋)は、次のとおりです。
・車を運転中以外の場合に大地震が発生したときなどは、津波から避難をするためやむを得ない場合を除き、避難のために車を使用しないこと
・車を運転中に大地震が発生し引き続き車を運転するときや、車を運転中以外の場合に津波から避難するためやむを得ず車を使用するときは、道路の損壊、信号機の作動停止、道路上の障害物などに十分注意すること
法律の条文に近い言い回しであるため、わかりにくい部分もあるかと思います。交通の方法に関する教則に記載されていることを言い換えると次のようになります。
・津波から逃げるためであればクルマを使用してよい
・クルマで津波から逃げるときは道路の損壊や信号の作動停止や障害物などに気をつけながら運転する
2012年に交通の方法に関する教則の記述が改正されたため、免許保有者の中には、改正されたことを知らない人もいるのではないでしょうか。地震が多い国に住んでいるからこそ、このような改正は知っておくべきといえるでしょう。
地震が多い日本ではクルマの備えも万全に

地震大国とも言われる日本では、地震が発生する可能性が高く、津波が発生する可能性も高いです。交通の方法に関する教則が改正される以前は、「避難のためにクルマを使用はしないこと」となっていましたが、東日本大震災以降は「津波から逃げるためであればクルマを使用してもよい」となりました。このようなことからも、いざというときのために防災グッズを備えるとともに、津波から逃げるためにクルマの準備をしておくとよいでしょう。
文・齊藤優太/提供元・CARSMEET WEB
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