中部圏のマンション化率は10%を切っている
やはり大都市圏のマンション化率が高く、東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の首都圏全体では22.23%で、前年より0.11%高くなりました。滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県の近畿圏は16.87%で、こちらは0.14%の増加でした。前年に比べての増加率では、近畿圏のほうが首都圏より高くなっています。さらに、岐阜県、静岡県、愛知県、三重県の中部圏は8.35%で、前年比0.10%の増加でした。三大都市圏のなかでも、中部圏は比較的マンション化率が低くなっています。どちらかといえば昔からマンションよりは戸建住宅志向の強いエリアで、マンション化率は10%を切っています。
その中部圏より高いのがいわゆる地方四市のある県です。札幌市のある北海道は中部圏よりやや低いのですが、それでも8.04%で、中部圏に肉薄しています。仙台市のある宮城県は9.64%で、広島市のある広島県は10.75%と中部圏より高く、福岡市のある福岡県は16.18%となっていて、中部圏より高いだけではなく、近畿圏に迫る勢いです。
先の図表1を見ると、都道府県別のマンション化率のランキングでは、福岡県が5位に入っていて、7位に広島県、8位に宮城県、10位に北海道が入っていて、地方四市を中心に、地方でのマンション化率が高まっていることを示しています。