やってダメなら考える

――長期インターンをどのように考えていますか?

自分のキャリアを描くためにサンプルを貯める期間だと思っています。そもそも情報がないのに、何をやりたいかなんて、わからないじゃないですか。

それを今後決めていくために、いろいろな業界に触れたり、実際に仕事をしてみたりして見えてくるものから、ビジョンが見つかるといったところです。

――そうですよね、経験ありきでないと、中長期的な在り方は考えにくい気がします。

自分自身、事前にじっくりと計画を立てる方ではないので、考えるよりも先に行動して、行動しながら考えることが多いんです。時間を無駄にしないためにも、とりあえずやってから、ダメだったら考えるのが重要だと思います。

それに、乏しい材料ではじめから完璧な計画を立てるなんて難しいですし、完璧な計画を立てられるまで待っていたらいくら時間があっても足りない気がします。

――若いから、学生だからできるといった見解もあるのでしょうか?

今なら、飛び込んで失敗しても大丈夫といいますか、 最悪ちょっと違うなと思ったらやめられるのも学生の醍醐味だと思います。

――実際就活において役立ったことはありますか?

話のネタに困らないのは大きいです。ガクチカ・自己PRなどを質問された時に、「何を頑張ってきたっけ?」とならないことには助けられました。

もちろん、アルバイトや部活をガクチカにすることもできますし、全国大会レベルだったら、特に評価が高いと思うんですけど、長期インターンの内容は、実際に社会に出てから行う仕事に近しいものがあるため、再現性が高いんですよね。

会社の採用担当者にも、ビジネスチックな話は比較的受けが良かった記憶です。就活でアピールするにあたっては、バイトや留学の話より反応しやすいのかなと思いました。

――長期インターンや進路で迷っている大学生へのアドバイスをお願いします。

良い意味で、“とりあえず”が大事だと思います。

特に大学1、2年生は就活まで時間の猶予があります。4年生から長期インターンを始めると、新卒で働くための準備期間になってしまいがちなので、学生生活序盤のボーナスタイムを活用してほしいです。

いろいろな業界を見る、(仕事の)醍醐味を知ることができるという意味だと、早くから開始するに越したことはないと思います。

――なるほど、長期インターン以外でも、いろいろと取り込んでみることが大事ですよね。

あとは、学生が一生懸命やっていると応援してくれる、「頑張ってるじゃん」と思ってくれる人が多いと感じます。社会人よりも(学生の方が)、自分のファンをつくりやすい傾向があるのかなと思うので頑張ってみてください。