ゴールに向かってやりきること
――インターンをやっていて、楽しかったことはどんなことですか?
上司からの期待を上回ることがすごく大事だと思っているので、普段厳しい方に「良いね」と反応をもらえると嬉しいです。クライアントからも、良いリアクションをいただけると、頑張ってよかったなと思います。
若手にとっての一番最初のクライアントは上司。上司の期待を1%でも超え続けることが最終的にクライアントからの評価にもつながるはずという精神で続けました。
――モチベーションを保つ方法は何かありますか? 私は、時間やその時のコンディションによって、かなり波があるので気になります……。
コンサルのプロジェクトは、今が辛くても契約上ここまで(半年から1年など)と期限が決まってるので、絶対に終わりがあります。
プロジェクト単位で仕事が切り替わるような業界に限った話かもしれませんが、モチベーションが落ちたとしても、終わりがあるので、ここまではとりあえず頑張ろうと鼓舞できました。明確なゴールがちゃんとあるからこそ、走り切れるのだと思います。
ボールはすぐ返す! ミスは今のうちに!
――つらかったことはありますか。
担当範囲に対して責任があるので、自分で帳尻を合わせないといけないところが、大変でした。
終わらない・遅れている・できないという状況も起こる上に、ルーティンワークではないので、毎回これをやれば正解だというものがわからず、都度考えて、会議をしながら進めなければなりませんでした。
インプット→データ分析やリサーチをしながら、熟考→上司とディスカッション→アウトプットといった一連の流れを高速で回すのはなかなか慣れなかったです。
終わらないなら、終わらせるために、できないなら、できるためにはどうするのかを常に考えていました。
業務後や休日に、仕事に関連する本を読むといったインプットや、別の手段を考えるなど、自分でプロジェクトを前に進めるためのアクションに緊張感を持って取り組まなければいけないのは大変でした。
――業務を経験するなかでできた、大切にしている価値観はありますか。
「若手のうちは怒られてなんぼ」「ミスはできる時にしておく」という価値観を大事にしています。
(ネガティブな)フィードバックを恐れて、アウトプットをしないのが1番良くないと思っています。
同じ失敗を繰り返さないことが前提ですが、ミスを恐れてトライしないよりも、トライアンドエラーの精神で「ミスできる時にしておいた方がいい」と思いますね。
叱られたとしても、相手のリソースをさいて指導いただけるうちは、ありがたいことな気がします。「この子、どうしようもないな」って思われて、ちょっとした指摘さえなくなるのが1番怖いです。
――期待されてるからこそのアドバイスとは思うのですが、提出するのに気が引けることはなかったのでしょうか。
もちろん、出来がイマイチの時は、アウトプットするのを躊躇したくもなります。ただ、長期間働いてる人と同じものを初めから出すのは難しいはずです。その前提を加味しつつ、スピード感を持って提出するのが大事だと思います。
締め切りギリギリで出すより、早めに出してフィードバックを受けて改善し、もう1度提出する方がいいという意味です。
ボールキープするばかりで、充実したアウトプットが返せなければ相手は「何が出てくるんだろう」と期待をし、「こんなに時間かけたのに、これ?」とがっかりすることになりかねません。
「この内容なら、なぜもっと早く出せなかったの?」と感じさせないためにも、(成果物を)早くトスすることを大事にしています。
困ったときも、早めの段階で、壁打ちなり、相談するのがすごく大事だなと。それができてからやっと上司の期待を超えるような成果物ができてくるのではないかと思います。