自動車にはさまざまなボディカラーが用意されていますが、安定した人気を誇るのが白・黒・グレーなどモノトーン系のカラーです。

一般社団法人 自動車検査登録情報協会の発表する「わが国の自動車保有動向」によれば、2022年3月時点で保有されている乗用車のうち、「白」が約48%、「灰」が約18%、「黒」が約17%と、モノトーン系が8割以上を占める結果に。

一方で、赤や黄色などの原色系は、愛車のカラーとしては選ばれにくい傾向にあるようです。ここで気になるのは、「派手な色の車」に乗っているオーナーが、一体どのような理由でボディカラーを選んだのか、という点でしょう。

実際に、派手なカラーを選んだオーナーの方から、選んだ理由や納車後に感じたメリット、思わぬ苦労などについて話を聞きました。

目次
「人と被らないから」は鉄板の理由
黄色の車、やっぱり“アレ”が天敵だった

「人と被らないから」は鉄板の理由

他のドライバーからの視線よりも“アレ”が気になる?あえて『派手色の車』に乗るオーナーあるある3選
(画像=©adimas/stock.adobe.com、『MOBY』より 引用)

派手な車に乗る理由として真っ先に思い浮かぶのは、「人と被らない」という点でしょう。レッドの新型ノアを購入した男性は、次のように語ります。

「以前も同じノアで、そのときはホワイトを選んだのですが、台数が多いので被りまくるんですよね。それで、今回はせめてカラーは被りにくいものを選ぼうと。ただ、実車を見ずに決めたので、納車されるまでは不安もありました。

他のドライバーからの視線よりも“アレ”が気になる?あえて『派手色の車』に乗るオーナーあるある3選
(画像=新型ノアに設定される「レッドマイカメタリック」(トヨタ公式サイトより),『MOBY』より 引用)

実際に見てみると、大きいボディ一面に濃いレッドが映えて、『これはかなり存在感があるな……』と思いましたね。ちょっと目立ちすぎるかなぁと思いますが、別にそれで困ることもないですし、子どもも『カッコいい』と言ってくれるようになって、これでよかったと感じますね」(40代男性)

ファミリーカーで派手な色を選ぶのには勇気がいりそうですが、そのぶん「被りにくさ」という点ではピカイチなのかもしれません。あるいは、お子さんの好みに合わせたカラーを選ぶのも、楽しいドライブにつながりそうですね。

黄色の車、やっぱり“アレ”が天敵だった

他のドライバーからの視線よりも“アレ”が気になる?あえて『派手色の車』に乗るオーナーあるある3選
(画像=©svetlichniy_igor/stock.adobe.com,『MOBY』より 引用)

色に対する思い入れは人によってさまざまであり、なかには好きなアイドルやスポーツチームなど、「推しのテーマカラー」を積極的に身につけている人もいるでしょう。今回のインタビューでは、イエローの車に乗る男性からそのような話を聞くことができました。

「物心つく頃から阪神ファンだったこともあって、持ち物に黄色を選ぶことが多かったんですよね。黄色が一番自分にとって自然な色というか。はじめて車を買うときも、とくに考えずに黄色を選んでいました。

実際に乗っていても、駐車場で目立ちますし、夜間も目につきやすいので、それなりにメリットは感じますね。ただ、虫はホントにめちゃくちゃ寄ってきます。

走行中に窓を開けたら蜂が入ってきたり、洗車してすぐにボディに小さい羽虫が張り付いてしまったり。田舎の方に行くと、駐車場で数十匹集まっていることもあって、それは結構ゲンナリするポイントですね」(30代男性)

寄ってくる虫の多さは、黄色い車のオーナーに共通する悩みであり、SNSなどにも虫をめぐる悲痛な叫びが投稿されています。なかには黄色の車に乗りはじめてから虫の多さに気づき、「次からは絶対に選ばない」といった声も。自分にとって愛着のあるカラーであっても、選ぶには相当の覚悟が必要なようです。