イギリスの昔話に「ウールピットのグリーンチルドレン」という不思議な話がある。
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■ウールピットのグリーンチルドレン

(画像=画像は「The Lineup」より引用,『TOCANA』より 引用)
12世紀頃、英・サフォーク州のウールピット(Wool pit)で、オオカミの落とし穴(wolf pit)に落ちた2人の子どもが見つかった。姉と弟らしきその子どもたちは、緑色の皮膚に覆われ、未知の言語を話し、衣服も奇妙だったという。その後、2人はウールピットで保護されたが、数日間は食事に手をつけなかった。しかし、生のソラマメを見つけた途端、貪るように食べたという。2人は徐々に普通の食事にも慣れていき、体の色も肌色に戻っていった。しかし、後に弟は病気に罹り死んでしまったそうだ。
一方、姉は英語を覚え、自分たちが聖マーティンという全身緑色の人たちが住む場所からやってきたと語った。そこは太陽の光が届かない、常に黄昏時のような薄明かりに照らされている場所だという。しかし、そこからウールピットに迷い込んだ理由はよく覚えていなかった。後に姉は使用人として働き、結婚もしたそうだが、聖マーティンに帰ることは遂になかったそうだ。