開幕が近づく明治安田J3リーグ。昨2023シーズンは愛媛FCが優勝で昇格を決め、最終節までもつれ込んだ残る1つの昇格枠は、鹿児島ユナイテッドが勝ち取った。昨季は昇格を決めた2クラブのほか、Jリーグ初参戦のFC大阪や奈良クラブの躍進でも盛り上がっただけに、2024シーズンはどんなドラマが生まれるのか楽しみだ。
そんな注目のJ3リーグにおいて特に昇格争いの中心となりそうなのが、今冬積極的に補強へ動いたクラブだ。ここでは、そんな補強によって戦力アップに成功したクラブを3つ、ランキング形式で紹介していく。
3位：ヴァンラーレ八戸
主なIN選手
- FW永田一真：テゲバジャーロ宮崎より完全移籍
- DF藤嵜智貴：アスルクラロ沼津より完全移籍
- FW雪江悠人：福島ユナイテッドより完全移籍
主なOUT選手
- MF姫野宥弥：引退
- MF相田勇樹：レノファ山口へ完全移籍
2023シーズンはクラブ史上初となる1桁順位で終えたヴァンラーレ八戸。今冬は補強の動きからも2024シーズンに懸ける意気込みが感じられる。前線ではテゲバジャーロ宮崎から昨年5ゴール3アシストと下位に苦しむチームを支えたFW永田一真を獲得。さらに昨年の福島ユナイテッドにおけるチームトップスコアラーFW雪江悠人も加え、2023シーズン上位勢に比べ劣っていた得点力の不安も払拭できそうだ。
また、アスルクラロ沼津から加入のDF藤嵜智貴も楽しみな存在。昨年第18節の鹿児島ユナイテッド戦では、パスカットから前へ出ていきFW顔負けの地を這うようなシュートでゴールを奪うなど、守備面以外でも印象的なプレーを披露している。
チームを去った選手に目を向けると、昨年加入し31試合に出場したMF姫野宥弥が引退。また、昨年は怪我もあったが加入から3シーズンですっかりチームの中核となったMF相田勇樹がレノファ山口へ移籍と、特に中盤は大きな戦力を失った。それでも、主力の流出は最小限に留めたと言っていい。2024シーズン上位争いに加わるため戦力の流出阻止と的確な補強を果たしたと言えることから、戦力アップに成功したクラブ3位とした。
