湘南ベルマーレ
昨季15位で、苦しみながらも残留を達成した湘南ベルマーレ。失点減とともに得点増を狙う2024シーズンは、点取り屋候補が多岐にわたる。最も注目されるのはアビスパ福岡で昨季5得点を挙げたFWルキアン。周囲との連携からスペースを突く動きに長けており、ジュビロ磐田時代に共闘したMF鈴木雄斗とのホットラインが開通すれば二桁得点も十分可能だ。
また、高卒2年目で出場機会を増やし3得点を挙げたFW鈴木章斗は期待の存在。足でも頭でも点が取れ、成長著しい。期限付き移籍先の栃木SCで2シーズン合計11得点を挙げ復帰したFW根本凌にも期待したい。また、MF阿部浩之は川崎フロンターレに所属していた2017シーズンに二桁得点を挙げた経験があり、他の点取り屋とは異なる特徴を持つ。
アルビレックス新潟
2023シーズンは10位ながら明確な点取り屋不在だったアルビレックス新潟は、サガン鳥栖からFW小野裕二を獲得した。昨季キャリアハイを更新する9得点を記録したストライカーは、利き足の右だけでなく左足、また身長は170cmながら頭での得点も多い。自身初の二桁得点は現実的な目標だ。
前線でもビルドアップの過程でも一切躊躇なく身体を張れるFW鈴木孝司、昨季自身初のJ1挑戦で怪我がありながら3得点のFW谷口海斗らがライバルとなる。また、新潟は2列目に個性豊かな選手たちがおり、FW太田修介、MF高木善朗、FW小見洋太、FW長倉幹樹、新加入のMF長谷川元希らによる競争に注目したい。
ジュビロ磐田
J2を2位で勝ち抜き、1年でのJ1復帰を達成したジュビロ磐田。1トップ争いはFWジャーメイン良と新加入のFWマテウス・ペイショットの一騎打ちか。前者は183cmの長身を活かした空中戦の強さと、試合終盤でも維持する集中力で昨季のJ2で9得点を記録。後者は190cmとジャーメイン以上に長身で、パンチ力あるシュートも持ち味だ。
ペイショットは練習試合で得点を決めており、ある程度フィットしつつある。同じく新外国籍選手のFWウェベルトンは未知数ながらインパクトを残したいところ。2列目からチャンスに絡むMF松本昌也(昨季9得点)やMF金子翔太(昨季6得点)なども得点力に優れ、良い競争をチームの力に変えたい。