「柳」はこんな植物
「柳に雪折れなし」や「柳に風」において例えに使用されている、柳とはどのような植物なのか見ていきましょう。
実は種類が豊富な「ヤナギ」
柳は、ヤナギ科ヤナギ属に分類される植物です。
主に北半球に分布しており、その数は約350種前後ある植物だとされています。
日本で柳と言えば、一般的にシダレヤナギを指します。
ちなみにヤナギ科ヤナギ属などの植物は漢字で「柳」と表記されるのが一般的ですが、「楊」と表記されることもあります。
この2つの漢字表記の違いは、枝の特性によって使い分けることができるからとされています。
枝が下に垂れるヤナギの仲間はは「柳」と表記され、枝が上に伸びるヤナギは「楊」と表記されることがあります。
柳を川岸で見る理由
柳は、水分の多い土壌を好みます。
そのため、土手などに植樹する際に選ばれやすいことから川岸などで見かけることが多いのです。
ちなみに、土手などに生えていた柳が嵐などで流されて、下流域に流れ着くことで、新しい芽が下流域の河川敷などで芽生え成長するということもあります。