浦和レッズ

2023シーズンは4位ながら、二桁得点者は0と明確な得点源を欠いていた浦和レッズ。新シーズンに向けて、2022シーズンに14得点を挙げJ1得点王を受賞した万能型ストライカーのFWチアゴ・サンタナを清水エスパルスから獲得した。

引退を選択したFWホセ・カンテに代わる、新エースとなることが期待される。また、ワンタッチでのシュートが巧みなFW興梠慎三も虎視眈々とゴールを狙う。得点を重ねるという意味では、昨季7得点のDFアレクサンダー・ショルツは「隠れエース」といえる存在。このハイレベルなチーム内得点王争いで、自ずとチーム全体の得点数も伸びるだろう。


柏レイソル FW細谷真大 写真:Getty Images

柏レイソル

柏レイソルの点取り屋といえば、日本代表でもあるFW細谷真大の名が挙がる。相手の背後を取るタイミングとスピードはリーグ随一で、昨季は自己最多を大幅に更新する14得点。自ら長い距離を運べることや、攻撃だけでなく守備意識の高さを持つことも魅力だ。

昨季7得点10アシストを記録し味方に点を取らせることができるMFマテウス・サヴィオも名前を挙げておくべき存在。細谷の相棒候補は、FWフロート(193cm)や京都サンガから加わったFW木下康介(190cm)といった長身ストライカーたちが争う。2015~2016シーズンに二桁得点を挙げたベテランのFW武藤雄樹も実力者だ。

FC東京 FWディエゴ・オリヴェイラ 写真:Getty Images

FC東京

毎年のように積極補強を敢行するFC東京だが、2018シーズン以降エースは不変。Jリーグで5度の二桁得点を記録しているFWディエゴ・オリヴェイラが君臨している。ペナルティエリア内での上手さや強さは抜群で、独特の間合いでGKのタイミングを外すPKも魅力。

今季は北海道コンサドーレ札幌からスピードとゴール前での落ち着きを持つFW小柏剛、2021シーズンに鹿島アントラーズで10得点を挙げたMF荒木遼太郎らを加え、併用ができればチーム全体にプラスの作用がありそうだ。2019シーズンのJ1得点王にしてMVP、右ウイングの位置から得点を目指すFW仲川輝人も量産体制に入る可能性がある存在。


東京ヴェルディ FW染野唯月 写真:Getty Images

東京ヴェルディ

J2昇格プレーオフを制して16年ぶりのJ1昇格を掴んだ東京ヴェルディ。チームの総合力で勝ち抜いてきており明確なエースは不在。最有力候補は、夏に期限付き移籍で加わり18試合6得点を挙げたFW染野唯月か。

昇格プレーオフ決勝では劇的なPKを奪取し、自ら同点弾を決めて立役者の1人となった。ルーキーイヤーながら3得点を挙げたFW山田剛綺、ガンバ大阪から期限付き移籍で加わり左サイドからのカットインを得意とするFW山見大登など、若い選手が多いだけに小さなきっかけで急成長を遂げる選手が現れても不思議ではない。


町田ゼルビア FWエリキ 写真:Getty Images