2月23日(金祝)に開幕を迎える2024明治安田J1リーグ。全20クラブが優勝や残留を目指し争うなか、勝敗を分けるポイントの1つが点取り屋の存在だ。
サッカーは得点の多さを競うスポーツであり、チャンスを決め切れるか否かで勝ち点が変わる(勝てば3点、引き分けで各1点、負ければ0点)。そこで全3回に分け、J1を戦う20クラブの点取り屋事情をまとめた。
北海道コンサドーレ札幌
昨2023シーズン、北海道コンサドーレ札幌はリーグ3位となる56得点を挙げた。そんなリーグ屈指の攻撃力を備えるチームの2024シーズン点取り屋候補筆頭は、昨季のチーム得点王でもあるMF浅野雄也だろう。主に右のシャドーの位置で出場を重ねたスピードスターは、巧みな抜け出しでゴール前に侵入し、切り返してシュートという得意のパターンを確立。一瞬の速さを活かしてマークを外す技術にも長け、シーズン12得点を挙げた。
また、左のシャドーとして出場機会を得たMFスパチョークは、スタメン出場数は10ながら7得点を挙げており今季は二桁得点への期待がかかる。最前線で注目は、ガンバ大阪から2020シーズン以来の復帰を果たしたFW鈴木武蔵。2019シーズンに札幌でキャリアハイの13得点を挙げており、MF駒井善成やFWキム・ゴンヒらとのスタメン争いを勝ち抜きゴール量産を狙う。
鹿島アントラーズ
岩政大樹氏からランコ・ポポヴィッチ氏へと監督が代わっても、鹿島アントラーズのエースはFW鈴木優磨で間違いないだろう。誰よりも闘志を表に出すストライカーは、身体を張れるだけでなくテクニックも兼備。味方を使い、味方に使われる関係性を築き、2023シーズンにはキャリアハイの14得点を記録した。
コンビを組むFW垣田裕暉との関係性も良好で共に量産を目論む。ただし、鈴木は1月30日のトレーニングマッチで右頬骨を骨折。手術を受け全治約5週間と診断されている。そこに割って入りそうなのは、セルビアとクロアチアの国籍を持つ新外国籍選手のFWチャヴリッチ。186cmの長身だけでなくスピードも武器としており、鈴木への依存度を下げる存在となることが期待される。