目次
「Loモードつき」の過激なじゃじゃ馬ターボ

「Loモードつき」の過激なじゃじゃ馬ターボ

「かっとび」のCMはダテじゃない!凄まじい完成度の最後発FFコンパクト・トヨタ3代目スターレット【推し車】
(画像=ボンネットにインタークーラーのインテークがついたターボ車は、「ペガサス」サスペンションの限界を軽く超えるじゃじゃ馬ぶりで記憶に残るクルマだった 出典:flickr.com Author:Rutger van der Maar CC BY 2.0,『MOBY』より 引用)

ただでさえ「かっとび」だった3代目EP71スターレットですが、1981年にはインタークーラーターボ車を追加、それまでホットモデルだったSi系と競技ベースのRiがEFI自然吸気でネット82馬力のところ、ターボSと競技ベースのターボRはネット105馬力!

翌年発売された3代目ダイハツ シャレードGT-XXの1リッターDOHCインタークーラーターボが同じ105馬力で、スターレットは格下に負けてならじと1988年の改良で110馬力になりますが、どのみち排気量で勝ってますから最大トルクは格上の15.2kg・mです。

EP71はFF化にあたって足回りをフロントがストラット、リアが半固定懸架のトレーリング・トーションビームとして、このサスペンションを新世代レーザーエンジンにも対応した「ペガサス」と宣伝していました。

しかし、この「ペガサス」が再チューニングしたとはいえターボ車のパワーには全くついていけずに走りはジャジャ馬、ホンダ シティターボIIのようなスクランブルブーストではなく、最高出力を91馬力に(トルクも)落とす「Loモードスイッチ」なのも説得力あり。

Loモードは最後の5代目EP91スターレットターボまで続く伝統になりましたが、EP71から91に乗り換えた先輩曰く「クルマの出来が良すぎてLoモードの意味がないくらいだからツマンナイ」だったそうです。

その先輩がドライブするEP71ターボに一度だけ乗せてもらいましたが…いわゆる「走り屋」だったもので片側2~3車線の一般道をアミダ走りでまあ飛ばしまくり、アクセルを変にゆるめると逆にどこへ飛んでいくかわからない、なんて言われましたが本当でしょうか?

他人のクルマに乗って走馬灯が見えたのはその時を合わせて2度くらいですが、EP71ターボでは非常に貴重な経験をさせてもらいました。

そんなスターレットは「かっとび」の自然吸気も「ジャジャ馬」のターボ車もモータースポーツでは大活躍で、スズキ カルタスGT-iやホンダ GA2シティ、あるいは後継の4代目EP82スターレットが登場するまで、同クラスでは主力を張り続けたのです。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

【関連記事】
【新車情報カレンダー 2021~2022年】新型車デビュー・フルモデルチェンジ予想&リーク&スクープ
運転免許証で学科試験の点数がバレる?意外と知らない免許証の見方
今一番危険な車両盗難手口・CANインベーダーとは?仕組みと対策方法
SNSで話題になった”渋滞吸収車”とは?迷惑運転かと思いきや「上級者だ」と絶賛
トヨタ 次期型ノア&ヴォクシーに関する最新リーク情報すべて