空に3Dホログラムを生成する軍事技術

 超常現象を活用した心理戦は、最近ではより高度なテクノロジーが使われるようになっている。

 米軍はホログラム技術を利用して、ある地域の迷信深い地元住民や敵軍に衝撃を与え混乱させる画像を投影することを思い描いているといわれている。

 1999年には「strategic perception management(戦略的知覚管理)」とも呼ばれる心理戦の手段としてホログラフィックプロジェクターを開発する米空軍の研究プログラムの存在を「ワシントンポスト」紙が報じている。

 特殊作戦の“欺瞞任務”のために宇宙から情報力を投射することを目的としたこの研究プログラムは、複数の軍事衛星から照射したレーザーで空に3Dホログラムを生成する技術の開発が構想されているという。

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画像は「Pixabay」より(画像=『TOCANA』より引用)

「ホログラフプロジェクターは希望する場所で三次元視覚イメージを再生します。プロジェクターは心理操作や戦略的認識管理に使用できます。また視覚的な欺瞞やクローキングにも役立ち、単純な敵と交戦する際に一時的に注意をそらすことができます。また選択した領域に3次元のビジュアルイメージを正確に投影する機能もあります。心理戦および戦略的欺瞞管理をサポートし、光学的な欺瞞とクローキングを提供します」(米空軍文書より)

 たとえば敵国の宗教の“神”を戦場の上空で3Dホログラムで浮かび上がらせることができれば、少なからぬ動揺を与えることができるかもしれない。

 今や超常現象をテクノロジーの力で引き起こすことが計画されているわけだが、これらは敵の弱点を突くことにどれほどの努力を傾けているかを如実に示す物証であるだろう。

“トロイの木馬”をはじめ確かに戦争には奇妙な出来事の長い歴史があり、超常現象を利用した作戦もまたそうした奇妙な軍事作戦の一分野なのである。単純な武力衝突では終わらない戦争の複雑でユニークな側面の一端が垣間見える話題だ。

参考:「Mysterious Universe」ほか

文=仲田しんじ

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提供元・TOCANA

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