理由3:盗難・不正利用時にも返金可能なケースが多い

残念ながら、災害時には火事場泥棒が横行する。東日本大震災でも、無人になった民家を狙った窃盗や空き巣被害が多発した。

物資が不足し混乱を極めているさなか、盗られたものが戻ってくる確率は低いだろう。

クレジットカードの場合は、盗難にあったり不正利用されたりしたら、届出をした日から2~3ヵ月前までさかのぼって補償してもらえることが多い。災害時にはとくにありがたい補償制度だ。

政府も災害時のキャッシュレス決済対策を検討

政府は災害時でもキャッシュレス決済を利用できるよう、対策を検討中だ。

具体的には、クレジットカード番号を記帳することで支払いを可能にする案が出ている。

キャッシュレス化は年々加速しているので、災害時には何らかの対策が期待できそうだ。

万が一に備え、非常用持ち出し袋に、予備のクレジットカードを1枚忍ばせておくのも一つの方法だろう。

文・たなべようこ(金融ライター/ファイナンシャル・プランナー)
証券会社に10年勤務。主に個人向けの資産運用アドバイスを行う。現在は金融関連資格と自身の投資経験を活かして、金融ライターとして活動中。