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普通のミニバンも目指してみるが、行き着くところはSUV!
「三枚刃」という酷評を吹き飛ばしたダイナミックシールド

普通のミニバンも目指してみるが、行き着くところはSUV!

「俺たちのデリカが帰ってきた!」デビュー12年後でも販売はV字回復、三菱デリカD:5はまだまだイケる!【推し車】
(画像=サポートカーとはいえ過酷な道を延々と走り悪路走破性が重要なのは変わらず、よいアピールになると「ユーロミルホー・リスボン~ダカール2007」で激走するデリカD:5,『MOBY』より 引用)

こうして無事に「デリカ」を引き継いだデリカD:5ですが、モノコックボディのFF車になったことで、他社のようなFF低床ミニバンとしてのラインナップも買おうとなり、FF車の「C2」系や、エアロバージョンの「ローデスト」系も設定されました。

しかし三菱としてもやはり本命は「ミニバンSUVとしてのデリカ」、肋骨のようなリブボーンフレームやアンダーフロアを補強するクロスメンバーで並のモノコックボディではなく、4WDシステムもアウトランダー譲りの電子制御フルタイム4WDです。

しかしラダーフレームでもスーパーセレクト4WDでもないデリカD:5、SUVらしいのはカッコだけじゃないかと思われるのはもっともな話で、その名にふさわしいことを証明すべく、発売された年のダカールラリーへ参戦!

あくまでパジェロのサポートカーでしたが、安全装備以外はノーマルで走ったデリカD:5は見事に最後まで走りきり、その悪路走破性やタフネスぶりの健在をアピールしました。

「三枚刃」という酷評を吹き飛ばしたダイナミックシールド

「俺たちのデリカが帰ってきた!」デビュー12年後でも販売はV字回復、三菱デリカD:5はまだまだイケる!【推し車】
(画像=2019年のビッグマイナーチェンジでダイナミックシールド化、たくましい姿に生まれ変わって見事に人気を回復した,『MOBY』より 引用)

そうなればユーザーの期待はSUVミニバンとしてのデリカに集中、2009年早々にFF車のC2系は廃止され、2018年にはローデスト系も廃止。

2019年のビッグマイナーチェンジはディーゼルターボ車にのみ行われ、間もなくガソリン車は廃止、「ユーザーが望むデリカ」としての姿や性能を誇るグレードのみが残されます。

なお、ビッグマイナーチェンジでは三菱の新たなデザインアイコンとなるフロントマスク、「ダイナミックシールド」が採用され、発表時点では口の悪い人から「三枚刃」、「おろし金」などと面白がって好き勝手に酷評されますが、しょせん外野の勝手な意見。

そもそも三菱車、それもデリカを好むユーザーにとっては「かえってそれらしい」と好評だったようで、デビュー12年目にして低迷していた販売はV字回復、まさに「俺たちのデリカが帰ってきた!」とばかりに、人気モデルになりました。

その間もスライドドアを持つ悪路走破性の高い「ミニバンSUV」など、デリカD:5以外に登場せず、ライバル不在のままデビューから16年、ビッグマイナーチェンジから4年たった2023年現在でも、根強い人気と「デリカ」ブランドを守り続けています。

2023年5月に発売した軽自動車版デリカミニと、デリカD:5の2台持ちというファンもいるのではないでしょうか?

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

文・MOBY編集部/提供元・MOBY

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