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販売好調のデリカミニと併売される親玉デリカD:5
パジェロベースじゃなくても「デリカ」は作れる!
販売好調のデリカミニと併売される親玉デリカD:5
デリカミニの販売好調で、「デリカ」ブランドの威力をまざまざと見せつけた三菱。
しかしデリカD:2(スズキ ソリオのOEM)、デリカD:3(日産 NV200バネットのOEM)がそんなに売れているという話は聞いたこともなく、「デリカならこういうカタチだろう」というイメージを、三菱オリジナルでキチンと作ったのが正解でした。
そのイメージは過去のデリカスターワゴンであり、またデリカスペースギアであり…しかしその次で、パジェロベースのクロカンSUVなどもう作れないとなって、いよいよ「デリカ」の命運もこれまでかと思った時…三菱の底力を見せたのがデリカD:5でした。
デリカミニへ直接つながる「デリカ」ブランド最新の源流を紹介しましょう。
パジェロベースじゃなくても「デリカ」は作れる!
デリカスターワゴン、デリカスペースギアの2本立てで1990年代RVブーム時代に「クロカンとミニバンを融合したようなクルマなら、三菱のデリカでしょう!」と、固定ファンをガッチリとつかんだ三菱。
しかしベースとなる商用1BOX版「デリカ」は、商用車市場の縮小で1999年にデリカバン(スターワゴンのベース車)、デリカカーゴ(スペースギアのベース車)が相次いで販売終了して、マツダ ボンゴOEMへ以降。
さらに、これまでデリカ4WDシリーズの土台を支えたパジェロも、1999年にモデルチェンジした3代目からはボディとフレームが別体のラダーフレーム式ではなく、モノコックボディへラダーフレームを溶接した「ビルトインラダーフレーム式」になりました。
つまり、パジェロのボディ違いのような方式でミニバンSUVは作れない…2007年まで販売が継続されたデリカスペースギアをもって、いよいよデリカもおしまいかと思われます。
しかし、三菱のSUVはパジェロだけではありません。
パジェロベースから始まったチャレンジャーや、その血を引くエアトレックやアウトランダーといったワゴンタイプのSUVが発展しており、並の乗用車より強固な構造のモノコックボディで、三菱らしい発展を遂げていたのです。
2007年に登場した新世代ミニバンSUVは、それら新世代SUVをベースに開発され、5代目デリカを表す「デリカD:5」として誕生しました。