大きな取り崩し

 楽天Gをめぐるネガティブなニュースはこれだけではない。前述のとおり23年12月期第3四半期決算で最終損益について約2080億円の赤字を計上した。2つの会計処理とあわせて経営状況をどう評価すればよいのか。同期の繰延税金資産は3050億円だったが、そのうち約700億円を取り崩したことについて、植村氏はいう。

「3050億円のうちの700億円は大きな取り崩しであり、インパクトがあると思う。業績を立て直すには少し時間がかかるのではないでしょうか」

 楽天グループの次回決算発表は2月14日。23年度通期と第4四半期の決算が発表される。

(文=Business Journal編集部、協力=植村拓真/公認会計士)

提供元・Business Journal

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