業界初のASIL B対応のサーマルイメージング技術を供給
ネバダ州ラスベガス - 2024年1月4日 ― 世界的なモビリティ関連企業の主要なテクノロジーパートナーであるValeo社と、Teledyne Technologies Incorporatedの一部であるTeledyne FLIR Systems社(以降Teledyne FLIR社)は、サーマルイメージング技術を自動車産業に導入し、道路利用者の安全性を向上させるための戦略的な提携を開始しました。両社はすでに、2023年後半に世界の大手自動車OEMより、車両と交通の安全性を向上させるための新世代の先進運転支援システム(ADAS)技術の一部として、新しい遠赤外線カメラを納入する大きな契約を獲得しています。
Valeo社とTeledyne FLIR社は、ナイトビジョンADAS向けに、業界初のAutomotive Safety Integrity Level(自動車安全水準、ASIL)Bのサーマルイメージング技術を提供します。このシステムは、Valeo社の幅広いセンサーを補完し、同社のADASソフトウェアスタックに依存して、乗用車や商用車、自動運転車の夜間の自動緊急ブレーキ (AEB) などの機能をサポートします。 この提携により、車載カメラ技術の世界的リーダーであるValeo社と、サーマルイメージング技術の世界的リーダーであるTeledyne FLIR社 が連携し、自動車の安全のための次世代のマルチスペクトルセンサーフュージョンシステムを構築します。
Valeo社は、車載ビジョンシステムの幅広い専門知識を活かして、Teledyne FLIR社のサーマルビジョン技術を統合し、Valeo社製AI およびGraphical Visualizationスタックに基づく認識ソフトウェアを含む、ナイトビジョン用の完全なソリューションをOEMに供給します。
Valeo社 comfort and driving assistance社長Marc Vrecko氏:
「Valeo社は市場で最も幅広い認識ソリューションのポートフォリオを有しており、Teledyne FLIR社と協力して当社の製品にサーマルイメージングを加えることを楽しみにしています。この新しいカメラとその認識ソフトウェアは、当社の製品を補完し、ADASおよび自動運転システムの全体的なパフォーマンスを向上させ、特に夜間において、道路利用者にさらなる安全性をもたらします。」
Teledyne FLIR Systems社 副社長兼ゼネラルマネージャーPaul Clayton氏:
「Teledyne FLIR社 は、アフターマーケットの運転支援技術から自立型ロボタクシーに至るまで、自動車の安全システムへのサーマルイメージングの開発と組み込みにおいて、大きな進歩を遂げ続けています。Valeo社との提携により、サーマルイメージング技術を乗用車からトラックトレーラーに至るまで、交通機関内でサーマルイメージング技術を普及させることができ、より多くのドライバーや自動運転車の安全システムが、完全な暗闇や雑然とした環境、他の既存センサーが届かない悪天候の中でも視覚が確保できるようになります。」