25年卒以降、インターンシップのルールが変更になりました。

26年卒のなかには、ルール変更により就活がどのように変化するのかわからず、悩む人が多いのではないでしょうか。

「インターンの重要性が高まっているいまこそ、キャリア形成(※)を大切にしてほしい」

そう語るのは、株式会社マイナビの研究員である東郷こずえさんと、沖本麻佑さん。

※就活生における「キャリア形成」とは、やりたい仕事を見つけ、必要なスキルを身につけること。

今回は、マイナビキャリアリサーチLabにて、就活生の最新動向を分析し続けている2人に、インターンルール変更にともなって26年卒がやるべきことを聞きました。

26年卒に関係のある「インターンシップルール変更」


引用:厚生労働省 令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります

―――まずは、インターンルール変更のなかで、26年卒に関係する内容を教えてください。

東郷さん:26年卒に関係する内容は、大きく分けて2つです。

1つ目は、前年、インターンを始めとしたキャリア形成への取り組み方が、4つのタイプに分類されたことですね。

タイプ1:オープン・カンパニー(企業や大学主催の説明会やイベント)

タイプ2:キャリア教育(企業による教育プログラム・大学主催の講義)

タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ(職場での実務体験)

タイプ4:高度専門型インターンシップ(専門性のある実務体験、大学院生のみが該当)

沖本さん:キャリア形成プログラムのうち、学部生であれば、26年卒が主に参加するインターンに該当するのは「タイプ3:汎用的能力・専門活用型インターンシップ」のみです。

また、具体的なインターンの定義として「5日以上のプログラム期間のうち、半分の日程で職場における就業体験を実施」する必要があるとされています。

なお、業界や企業の理解が目的の「タイプ1:オープン・カンパニー」「タイプ2:キャリア教育」は、就業体験が実施されないため、インターンには含まれません。

東郷さん:2つ目は、企業がインターンで取得した学生の情報を、採用選考に使っても良いと明記されたことです。学生の情報には、プロフィールやインターンでの成績などが挙げられます。

ルール変更前は、インターンについて、しっかりとした定義がありませんでした。今後は、企業が明確な基準をもとにインターンを開催できるようになったといえますね。

実際に、インターンを実施する企業の約9割が、学生の情報を採用活動に利用予定であるというデータが出ています。


引用:マイナビキャリアリサーチLab 2024年卒企業新卒内定状況調査