貯めていたポイントはどうなる?

クレジットカード会社の規約に、ポイントを相続できる旨の定めがあれば、貯まっていたポイントは相続できる。しかし多くの場合は、ポイントは相続できないと定められているか、ポイントの相続に関する記載がない。

ポイントの相続についての記載がない場合は、民法が適用となるが、ポイントは相続できないと解釈されるのが一般的だ。そのため、死亡した時点で貯まっていたポイントは失効する。

ただしマイルについては、航空会社の規約で相続を認めている場合が多いようである。手続きについては航空会社に問い合わせをしてみよう。

クレカの解約手順

名義人が亡くなった場合は、すみやかに解約手続きをしよう。解約手順はカード会社によって異なるが、カード会社にまず連絡をして、必要書類を提出。未納分があれば請求書を送付してもらい、支払いを済ませるという大まかな流れは共通している。

名義人が亡くなったことを理由にクレジットカードを解約するときは、主に以下のような書類が必要だ。

・名義人が亡くなったことを確認できる書類(死亡診断書のコピー、戸籍(除籍)謄本など)
・名義人が亡くなったことを届け出た方と名義人の関係がわかる書類(戸籍謄本など)
・カード会社所定の解約書類

名義人が亡くなったらすみやかに手続きを

クレジットカードの名義人が亡くなった場合、未納分は原則、相続人が一括で支払う必要がある。ただし支払方法については、カード会社が相談に応じてくれる場合があるため、分割払いにしたいときは相談をしてみよう。

名義人以外がクレジットカードを利用することは規約違反にあたる。持っていても使用ができないうえ不正利用されるリスクもあるため、名義人が亡くなったら、すみやかに解約手続きをしよう。

文・金子賢司(ファイナンシャル・プランナー)
立教大学法学部卒業後、東証一部上場企業に入社。その後、保険業界に転身し、ファイナンシャル・プランナー(FP)として活動を開始。FPの最上級資格CFP資格を取得し、個人・法人のお金に関する相談を受けながら、北海道のテレビ番組のコメンテーターなどとしても活動している。