専用アプリで声の明瞭度を調節、小声で会話も支障なし

Skytedには同名の専用アプリが用意されていて、通話相手の声と自分の声、両方の聞き取りやすさをアプリ上で把握可能。この測定単位は「サウンドバブル」と名づけられている。その場の状況に合わせてサウンドバブルを調整すれば、会話に最適な音量になる仕組みである。

また、大きな声を出せない場合はマスク搭載のボイスブースターが活躍する。小声で話しても、ボイスブースターにより音量が調節されて会話がスムーズに進む。こちらもアプリで操作する。

Copyright : Skyted

「80%も音をカットするマスクなんて息苦しいのでは?」と不安に思う人もいるだろう。ところが、Skytedが閉じ込めるのは音だけで、通気性がよく通話中も快適だという。マスクのサイズは5種類から選べるほか、バックストラップでよりフィットするよう調節可能だ。

通話相手ではなく目の前の人物と話したいときも、いちいちマスクを外さず会話ができるのも便利。内蔵スピーカーをミュートにすれば、タクシーの運転手や近くの同僚などに声をかけられる。

Copyright : Skyted

今回、見事にクラウドファンディングプロジェクトを成功させた防音マスク「Skyted」。リモートワークの浸透もあり、周囲に迷惑をかけず・機密を守って通話したいという需要は高まり続けている。

マスクの量産開始は今年5月、支援者のもとに届くのが12月の予定となっている。一般販売が実現するころには、さらなる改良が期待できるのではないだろうか。

参考・引用元:
Skyted
Kickstarter

(文・根岸志乃)