シンガポールでワールドプレミアとなった新型マカンは「世界市場において確立された、プロダクト・アイデンティティを持つに至った」一台に。

新型「ポルシェ・マカン」のワールドプレミアを終え、デザイン・ディレクターであり、スタイルポルシェ副社長のミヒャエル・マウアー氏は、成功を収めたSUVの親しみやすいデザインを一新する挑戦について語った。

「新型マカンは、既存の確立されたプロダクトアイデンティティを電動化した最初のモデルです。新しいスポーツカーはすべて、ポルシェのプロダクトファミリーの一員であり、そのモデルであることを明確に認識できるものでなければなりません」

マウアー氏は、このビジュアルの一貫性がポルシェ・ブランドにとって非常に重要だと考えている。”ポルシェらしさ”と”革新性”のバランスを取ることは、時として難しい命題である。

新しいパワートレインは柔軟性をもたらすが、課題も多い
マカンにおける、内燃エンジンからオール・エレクトリック・パワートレインへの切り替えは、スタイルポルシェのチームにとって新たな可能性を提供すると同時に、挑戦でもあった。

――マウアーさん、ポルシェは新型マカンという真のハイライトで今年の幕を開けます。あなたの役割として、初のオール・エレクトリック・マカンをデザインするというタスクに、どのように取り組んでいますか?
マウアー氏:具体的なディテールを考える前に、戦略的アプローチが重要な役割を果たします。たとえばこのモデルを際立たせるものは何か? 先代モデルはどうだったのか? これは、新型マカンでは特にエキサイティングな挑戦でした。私たちは2013年に初代を発表し、それ以来一貫して、しかし非常に注意深くアップデートしてきました。

大まかに言えば、これによってマカンは世界市場において確立されたプロダクト・アイデンティティを持つに至ったのです。新しい世代が登場するたびに、私たちの使命は、慣れ親しんだデザイン特性と新しい要素との間で適切なバランスを取ることです。具体的には、それぞれの新型スポーツカーがポルシェのプロダクトファミリーの一員であり、それぞれのモデルラインの一員であることを明確に認識できるようにしなければなりません。

しかし、同時に”新しいポルシェ”としても認識されなければなりません。この視覚的な一貫性は、私たちのブランドにとって非常に重要です。新型マカンもまた、完全な電気自動車を製造する最初のモデルですが、すでに既存の確立されたプロダクト・アイデンティティを持っています。そこで疑問が生じます。新型マカンはどの程度”新しい”ものでなければならないのか、です。

印象的なデザインで登場した新型「ポルシェ・マカン」、その戦略的アプローチとは? ミヒャエル・マウアー氏が語る。
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)
印象的なデザインで登場した新型「ポルシェ・マカン」、その戦略的アプローチとは? ミヒャエル・マウアー氏が語る。
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)
印象的なデザインで登場した新型「ポルシェ・マカン」、その戦略的アプローチとは? ミヒャエル・マウアー氏が語る。
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)
印象的なデザインで登場した新型「ポルシェ・マカン」、その戦略的アプローチとは? ミヒャエル・マウアー氏が語る。
(画像=『CARSMEET WEB』より 引用)