開発者は米カリフォルニア州出身の弁護士兼発明家

アスタリスクを開発したのは、米カリフォルニア州サイプレスにあるStenoKeyboardsという企業だ。同社を創設したピーター・パーク氏は、同州出身の弁護士であり発明家である。

ピーター氏のキーボードデザインのキャリアは、2021年にUni v3を発表し成功を収めたことから始まった。それ以降、Polyglotキーボードを発表している。

ピーター氏が速記法の存在を知ったのは2020年8月で、ロースクールの小論文の入力に苦労していたときだった。練習用の小論文を制限時間内にタイプできず、従来のキーボード操作の遅さにイライラし、「もっと効率的な打ち方があったら…」と思ったそうだ。

インターネットで検索を続けた結果、ピーター氏は速記法を発見。わずか23個のキーの組み合わせでタイプする方法だった。彼は高速入力を学ぶためにキーボードが必要だったので自分で作ることに。Uniキーボードからスタートし、速記を学びたい人たちのためにキーボードを作り、製品を共有するべくStenoKeyboardsを立ち上げた。

こうした経緯をたどり、ついに誕生となったアスタリスク。これから速記を学びたい人や、より速く効率的に入力をこなしたい人に重宝されるアイテムとなりそうだ。

参考・引用元:
Kickstarter
StenoKeyboards

(文・根岸志乃)