中国・シンガポールを拠点とするKUKU HUBはハードウェアやソフトウェア、機械のエンジニア、デザイナー、サプライチェーンの専門家、そしてコーヒーの愛好家によって構成されている企業。

同社はこのたび、ユーザーの好みに合わせた一杯を淹れてくれるコーヒーメーカー「KUKU Maker」を開発し、クラウドファンディングサイトKickstarterにてプロジェクトを実施中だ。

抽出パラメーターをカスタマイズ!KUKU Makerが画期的な理由

KUKU HUB社によると、コーヒーメーカーはまだその可能性を十分に発揮できていないとか。

多くのコーヒーメーカーは“抽出パラメーター”に従い、安定した風味豊かな一杯を淹れてくれる。しかし、抽出プロセスには各コーヒーメーカー特有のルールを守ることが必要だ。自分好みのコーヒーを作るためには、あらかじめ好きなコーヒー豆を選んだり、抽出後にミルクや砂糖を加えたりといった方法に限られている。

KUKU Makerが画期的である理由は、あらかじめ決められたルールに則って安定した美味しいコーヒーの味を保証するだけでなく、抽出パラメーターを好みに合わせてカスタマイズできる点だ。

KUKU HUB公式サイトより引用

コーヒーの抽出に影響を与えるパラメーター間における調整を、それぞれ独立して行うことを可能にしている。抽出圧力や温度、時間、挽き具合など、幅広い調整オプションが用意されており、ユーザーが自在にコントロールし、柔軟に好みのコーヒーを楽しめるのが魅力だ。

例えば、コーヒー豆の挽き具合についても、超細挽きから超粗挽きまで、好みに合わせて選ぶことが可能。各設定にマシンは干渉せず、すべてはユーザーの好み次第というわけだ。同じコーヒー豆でも、ピリッとした辛みから甘みまで、さまざまな風味のバリエーションが楽しめる。これは、従来のコーヒーメーカーでは難しかったところでもあるだろう。

コーヒー愛好家や機械工学者、設計者によるチーム

KUKU Makerを開発したKUKU HUB社では、ハードウェア、ソフトウェア、機械のエンジニア、デザイナー、サプライチェーンの専門家、そしてコーヒー愛好家が互いに協力し合い、「手頃な価格で一流の製品を生み出す」という目標に突き動かされチーム一丸となって仕事をしているという。自分たちが生み出す製品が、人々の日常生活にさらなる利便性と、カスタマイズ可能な選択肢をもたらすことを目指し、従来の技術に新たな風を吹き込んでいる。

KUKU HUB社の共同設立者であるクリス・Cさんは大のコーヒー愛好家。コーヒー関連の業界に16年間身を置き、コーヒーの焙煎からバリスタの育成、コーヒー関連機器の製造にも関わってきた人物だ。

そんな彼とエンジニアリングやテクノロジー、デザイン、商法専門の弁護士らがタッグを組み、ユーザーが使いやすい製品開発に向け心血を注いでいる…そんな会社である。