スプーンの揃え方の目安
スプーンの使い方は、ハイアピールな重めのスプーンの速巻きでスタート。カラーチェンジしながら活性を探り、アタリがなかったり、少なかったりする場合には、スプーンのサイズやカラーでのアピール力を落としていくといった使い方が基本。放流量の少ない釣り場では軽量スプーンでスローな釣りから始めることもありますが、どちらにせよ状況に応じてトラウトが反応する正解のスプーンを探っていく釣りになります。様々な場面に対応できるように揃えておきましょう。
揃え方の一例としては0.6gなどのマイクロスプーンから0.4g刻みで0.6g・1g・1.4g・1.8g・2.2gといったように様々な重さを揃えます。カラーも各重さで5色程度は用意し、重いほど派手で、軽いほど地味な色を中心に揃えましょう。
アクションの違うスプーンも用意
形状によるアクションは、強く動いてアピールするタイプのスプーンをローテーションの軸にするとトラウトの活性を探りやすいです。軸となるスプーンのカラー・ウェイトチェンジでは反応しない時や、入れ食いからスレて落ち着いてきた時などには、軸にするスプーンとは違うアクションのサブスプーンの出番。アクション控えめのスプーンや、ウォブ系からロール系スプーンへの変更などアクションの違いも使い分けていくとより釣果に繋がります。特に低活性時に出番が多い、軽量帯のアクション控えめのスプーンは持っておきたいところです。
大抵はメーカーごとにローテーションの軸にできるスプーンがあり、派生として低活性向けのマイクロスプーンや、目先を変えるアクションの違うスプーンなどがラインナップされているので、メーカーごとに揃えるのもおすすめです。
おすすめのエリアトラウト用スプーン9選
それではおすすめのスプーンを紹介していきます。
NOA(ノア)
ロデオクラフトの「NOA(ノア)」シリーズはトーナメントでの実績も豊富で、使っている人も非常に多いルアー。強いウォブリングが特徴のハイアピールアクションが売りで、中~高速巻きでの高活性なトラウトに有効なほか、スローに巻いてもしっかり動くため、低活性な魚に対しても使える万能なスプーンとなります。
重さが1.5g、1.8g、2.1gと分かれており、はじめに使うなら名作と言われる1.8gがおすすめです。また、「NOA micro」「NOA jr」など同じノアシリーズで、軽いスプーンもラインナップされているため、ローテーションの核になるサーチベイトとして最適なスプーンとなります。
ハイバースト
ヴァルケインの「ハイバースト」は名前のイメージ通りハイアピールなスプーン。ピッチの速いロールアクションと強いウォブリングがトラウトに強くアピールし、放流狩りや朝イチの高活性な時間帯に特に実績が高いルアーです。
幅広いウエイトが展開されていますが、最初に使うなら1.6gがおすすめとなります。こちらも軽量モデルもあり、スローに巻いてもしっかりアクションするので、リトリーブ速度次第で色々な場面に通用するユーティリティ性も持ち合わせています。活性を判断するサーチベイトとして非常に優秀なスプーンです。
ドーナ
アングラーズシステムから販売されている「ドーナ」は、放流直後のトラウトを狙い撃ちできる定番スプーン。暴れるようなウォブリングアクションで、ルアーを見慣れていないトラウトを誘います。
ウエイトは、釣り場を選ばず使える2gがおすすめです。カラーは、定番の赤金やグリッターカラーを3色程度選び、ローテーションすると良いでしょう。トラウトが放流されたことを確認したら、最初にこちらのスプーンを投げてみてください。
MIU(ミュー)
フォレストの「MIU(ミュー)」はウォブリングとローリングが混ざったバタバタと動くアクションに、ただ巻きすると自動的にイレギュラーなアクションを挟み、トラウトの捕食スイッチを入れやすいスプーン。
速巻き~中速巻きに向いていることもあり、放流時や比較的活性の高いトラウトを狙う場面に強いです。重さのラインナップは1.4g、1.5g、2.2g、2.8g、3.5gとあり、一般的な広さの釣り場でレギュラーサイズ狙いなら2.2g、狭い釣り場なら1.5gか1.4gを中心に持っておくといいでしょう。
カーディフ ロールスイマー
シマノの「カーディフ ロールスイマー」は村田基さんがプロデュースしたスプーン。小柄なボディとロールアクション主体の泳ぎが特徴で、トラウトの反応もいい、よく釣れるスプーンです。
0.9gから5.0gまでラインナップがあり、スローリトリーブでもアクションするため使い方も幅広く、メインのルアーとして揃えるのもおすすめ。また、ウェブリングアクション主体のスプーンにスレてきたときの、サブとしても効果的です。
アルミん
「アルミん」は村田基さんが作ったルアーメーカ・ウォーターランドが発売しているスプーン。比重が小さい素材のアルミで出来ていて、同じサイズ帯のスプーンに比べて大きいシルエットが特徴です。重さのラインナップは2.5g以上ですが、素材に浮力があるため表層も狙いやすく、アピール力の高い大きなシルエットでスローに誘えるという強みを持っています。大型トラウト狙いにも有効なアイテムで、大型を狙う場合は、大きなシルエットの4.3gもしくは5gを使ってみてください。
ジキル
ロデオクラフト「ジキル」は控えめのアクションの食わせ性能が高いスプーン。このスプーンはハイアピールルアーの動きにスレ出した、中活性のトラウトを拾うのに非常に効果的です。サブルアーとして持っておくと活躍する場面が必ず出てくるでしょう。
重量は1.8gの一つ。軽い「ジキル jr」のラインナップもあり、1.1g、0.9g、0.7gがあります。
アキュラシー
なぶら家の「アキュラシー」は、低速巻きで強いマイクロスプーン。ワイドローリングアクションでトラウトを誘う動きが強力で、アタリが遠のいてきたタイミングに投入すると、このスプーンだからこそ拾える魚も多いです。
ラインナップは0.6g・0.9g・1.0g・1.2g・1.3g。低活性時の切り札として0.9gを軸にいくつか重さの違うものを揃えておきたいルアーとなります。
BLINDE FLANKER
ロデオクラフトの「BLINDE FLANKER(ブラインドフランカー)」も低活性時のスローな展開において切り札となるマイクロスプーン。
動いて誘うのではなく、かなりアクションを抑えたナチュラルなアピールが武器で、スプーンの動きにスレたトラウトに口を使わせます。よりスローに誘えるクランクベイトに移行する前の、最終兵器として持っておくと効果的です。
<TSURINEWS編集部>