櫻川ソロモン(横浜FC)
昨年はジェフユナイテッド市原・千葉からファジアーノ岡山へ期限付き移籍していたFW櫻川ソロモン。岡山では29試合に出場し4ゴールと数字の上では2022シーズンに比べ伸び悩んだが、最前線でのボールキープや打点の高いヘディングなどで存在感を発揮していたと言えよう。
圧倒的な高さと身体能力を持ちながら、繊細なタッチでボールを収め、ポストプレーもこなせることが大きな魅力。昨年も新加入ながら開幕戦でスタメン出場しゴールも挙げているだけに、この冬新たに活躍の場に選んだ横浜FCでも同様の働きを期待されていることだろう。
今冬横浜は、J2降格の影響もあってかFW山下諒也やMF近藤友喜など攻撃面で多くの戦力を失った。一方、チームに残ったMF井上潮音や北海道コンサドーレ札幌から期限付きで加入のDF福森晃斗など、前線に質の高いボールを供給できる選手は揃っている。それだけに、ターゲットとして櫻川の加入は、自身にとってもチームにとっても大きなプラスになり得る。このことからも、2024シーズン目が離せない選手の1人と言えよう。
南野遥海(栃木SC)
2023シーズン、J1のガンバ大阪からJ3のテゲバジャーロ宮崎へ武者修行へ出たFW南野遥海。残念ながらチームは19位と低迷したが、南野自身は10ゴール6アシストといずれもチームトップの数字を残し攻撃を牽引した。
ゴール前、供給されたボールあるいはこぼれ球に対する反応の速さと丁寧に枠を捉えるシュート技術の高さはまさに一級品。それに加え、決して高さのある選手ではないものの身体的な強さも併せ持っていることから、相手守備陣にとっては手を焼く選手であることは間違いない。
今冬新たに期限付きで移籍した栃木SCでは、昨年夏の負傷離脱まで6ゴールを挙げて攻撃を支えたFW根本凌が所属元である湘南ベルマーレへ戻った。頼れるストライカーを失ったことで、南野に懸かる期待は大いに膨らんでいることだろう。まだ19歳と若いが能力の高さは折り紙つきで伸びしろもたっぷり。2023シーズンはJ2で19位と低迷した栃木を引き上げる存在となれるか注目だ。