運転中、後方の状況を確認するために欠かせないバックミラー。車線変更の際などに目を向けるドライバーが多いと思われますが、ふとした瞬間に視線を向けたとき、意図せず後ろのドライバーや乗員の姿が目に入ってしまうこともあるでしょう。
今回はドライバーの方々に、「バックミラーに映ったまさかの場面」についてのエピソードを聞きました。
目次
思わぬラブラブぶりにほっこり
熱視線の先には国民的野球イベント
思わぬラブラブぶりにほっこり

公共交通機関とは異なり、自家用車は移動中もプライベートな空間が確保できるため、リラックスしやすいことを特徴としています。バックミラーを覗いたときに、後続車のドライバーが熱唱しているなど、「ちょっと気まずい瞬間」を目撃してしまうことも。
「信号待ちで停車中、何気なくバックミラーを見てみると、後続車にご高齢の夫婦が乗っているのが映っていました。おそらく70代くらいだと思うのですが、おじいさんがおばあさんの顎を色っぽく触り、おばあさんの方もまんざらではない様子。ラブラブの高齢夫婦はあまり見たことがなかったので、なんとも仲睦まじげで新鮮な気持ちになりました」(30代女性)
車内でイチャつくカップルはそう珍しくないでしょうが、たしかにご高齢の夫婦がラブラブぶりを見せつけている光景はあまり目にすることがないかもしれません。いくつになっても相手への愛情を表現することは、良好な関係を続けていくうえで大切なことなのでしょう。
熱視線の先には国民的野球イベント

信号待ちにおいては、ドライバーや乗員がナビなどを操作していることがあります。普段であれば特段気にならない光景でしょうが、なにやら後続車のドライバーがやたらと画面に熱中しているところを目撃したという方も。
「外回りの営業に出ている最中、赤信号で後ろに商用車が止まり、バックミラーに目をやると、作業服の男性3人がナビの画面を食い入るように見ていました。
普段なら『何をそんなに熱中しているんだろう』と不思議に思ったでしょうが、その日はWBCの決勝だったんですよね。私はあまり野球に興味がないのですが、社内で有休を使う人もいたので、すぐにピンときました。
私は後になって優勝したことを知りましたが、そのときはとりあえず、追突されないようチラチラ後方を確認しながら運転していましたね」(40代男性)
2023年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は、決勝戦の視聴率が40%を超えるなど、国民的な盛り上がりを見せました。日本時間では平日午前中の開催であったことから、業務中にどうにか見ようとしていた人たちも多くいたと思われます。
しかし、停車中であれば危険は少ないとはいえ、ハンドルを握っている状態で別のことに集中するのはリスクがあります。運転中にナビやスマートフォンの画面を注視することは道路交通法でも禁じられていますので、ドライバーの方は気になることがあっても、視線はしっかりと前に向け、周囲の状況把握に努めましょう。