物価高なのに給料は変わらない

経済産業省によると、「日本の経済は、30年余り続いたコストカット型の経済から、所得増と成長の好循環による新たな経済へ移行する大きなチャンスを迎えている」とのこと。そのために物価上昇を上回る賃上げの実現が重要だといいます。

ただ、実際は、物価は上がっていく一方なのに給料があがらない……と感じている人もいるのではないでしょうか。

今、日本では、スタグフレーションという現象が起きているといわれています。スタグフレーションとは、景気が後退していくなかで、物価上昇(インフレーション)が同時進行することをいいます。

景気後退で賃金が上がらないにもかかわらず、物価上昇する状況は、私たちにとって厳しい経済状況です。日本は、1970年代のオイルショック後にこの状態となっていたといいます。

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果たして賃上げを後押しできるか

この改正法案について、理にかなった改正だとして評価する風向きもあるようですが、法人税のみ、個人事業主に対しては、所得税のみを対象とした優遇措置で、どれだけの賃上げ効果が見込まれるかは不確実性が高いという見解もうまれているようです。



税負担が少ない企業が賃上げに取り組んだ場合には、賃上げのコスト増加の方が大きく恩恵を得にくいことなどへの指摘もあるようです。

<参考>

なぜ日本の賃金は大きく上がらなかっただろうか-名目賃金の増加にもかかわらず、物価上昇により実質賃金は低下

賃上げ促進税制を強化!~賃上げに取り組む企業・個人事業主を応援~