日本料理広美の北海道産ほっけ天丼(税込1,500円)

一番の本命と思って頼んでみたのがこのホッケ丼。聞くと、以前は網走近くの常呂漁港で水揚げされるブリの卸し先が見つからず、そのブリを卸していたつながりで、鮮度の落ちやすい生のホッケを鮮度そのままに提供できるようになったとか。

メニューの写真に偽りなくデカデカとホッケの天ぷらが丼からはみだして料理が登場。天丼のタレもくどくなく丁度いいお味で、なによりホッケがしっとりホクホクでめちゃめちゃ旨い。

かつて単なる惣菜魚としか思っていなかったホッケだったが、本当に旨いものを羅臼で口にしてからイメージが覆された。こちらのメニューは、その時ほどの大きなホッケではないものの、かなりいい線を行っている。

ちょっと意地悪な実験として、ホッケの尻尾も食べられるか試してみたところ、ヒレはパリパリで尻尾もサクサクに揚がっていて気が付いたら完食してしまっていた。しかも後程近くを通ったら好評につき完売の文字。それも納得の仕上がりだ。

このとき、何故か北海道の味噌を使ったチビホタテの味噌汁を思い出し無性に食べたくなってしまった。もしチビホタテの味噌汁がサイドメニューにあったら、北海道気分で間違いなく頼んでしまいそうだ。

釣りフェスの「釣りめしスタジアム」が大盛況 丼物2つと麺類を食べてみた日本料理広美の北海道産ほっけ天丼(提供:TSURINEWS編集部・藤村)

本格的なグルメに満足

今回試してみたのは以上の3点。イベントに出展するグルメってどうせ看板に偽りありのお祭り料理なんじゃないの?と頭の隅で思っていた私。良い意味で完全に裏切られ、邪推して本当に申し訳ありませんと反省の苦い思いまで味わえた釣りフェスティバルの釣りめしスタジアムだった。

いやはや料理店の皆様の研究心と企業努力には頭が下がる。来年の釣りフェスも、どんなお店が登場するのかちょっと今から楽しみになってしまっている。

<藤村/TSURINEWS編集部>