低水温期に突入している。一週間のあいだに1℃以上も低下して、1月9日は12.1℃というアジングの「ボーダー水温」となった。筆者のメインエリアである大阪湾奥は12月からアジが順調だったが、コレくらい冷たいときついか?低水温のアジングをレポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

水温12度の海でアジングは成立するか【大阪湾】結果は豆アジ3尾と辛勝

すでに低水温期

2024年の年始は3回ほど釣っているが、一応、釣れなかったことはない。地震の日だけ複雑だったが、そのあとはアジの活性がまた上向いた。この4年ほど回遊がなかった大阪湾奥のアジを、とことん釣りまくったものだ。

水温12度の海でアジングは成立するか【大阪湾】結果は豆アジ3尾と辛勝アジングを楽しんだ今季(提供:TSURINEWSライター井上海生)

直近の釣行では、15尾ほど釣った。その日は海水温13℃。すでにかなり低くなっていたわけだが、アタリはよく出た。1月9日の水温はじわじわと下がって12℃だ。しかも釣り場についてみると、夜光虫がわいていた。

夜光虫は夜の赤潮のようなものらしい。プランクトンがわきすぎて、微生物が魚よりも優先的に酸素を奪ってしまう。そのため魚の活性が下がる。なかなか容易ではない。18時にエントリーし、いつものようにアジングを始めたが……。

水温12度の海でアジングは成立するか【大阪湾】結果は豆アジ3尾と辛勝夜光虫の海(画像は以前の須磨のもの)(提供:TSURINEWSライター井上海生)

13℃→12℃で検証

いっそボーダー水温のアジング検証だ、と割り切って行ったが、内心「まあ大丈夫さ」という卑しさがあったのも確かである。手を尽くせば渋い日でも今季はアジが釣れた。いつものように行けば、いい釣行記が書けるはず。

しかし釣り始めてみれば、もうサッパリ。さすが「ボーダー水温」といえよう。この「ボーダー水温」なる言い方は私が勝手に考えた言葉で、アジの適水温15℃~23℃のちょっと外という意味合いだ。12℃ともなれば、実は適水温に敏感なアジの15℃を大きく下回っているのだが、わざわざ湾奥にまで入った群れは抜けにくい印象がある。大潮周りでどっさりと群れが入れ替わるのだが、この日は中潮。まだ大丈夫だとタカをくくっていた。

水温12度の海でアジングは成立するか【大阪湾】結果は豆アジ3尾と辛勝逃したキビレは小さいぞ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

最初にアタリが出たキリ、まーったく無の時間が続く。一尾キビレを掛けたが、外れた。水面に見えたのはこれくらいのサイズ。ボトムをねちねちやるとキビレがくるのだ。

結果と考察

やっと掛けたのはスタートから1時間半後だった。

水温12度の海でアジングは成立するか【大阪湾】結果は豆アジ3尾と辛勝待望の一尾(提供:TSURINEWSライター井上海生)

苦しまされた分釣った価値は感じたが、何尾か釣れなければラッキーパンチとしか言えない。しかもこんな豆サイズで。

そのあとキャストを続けるも、結果的に3尾に終わった。2023-2024冬のアジングでは今のところ最低釣果となった。これを機にアジングはストップすべきだろうか?

ボーダー水温の考察とはいかず

ただこの日はイレギュラーな夜光虫の海でもあったのだ。ラインにも、シェイクするリグにも夜光虫がぶわーっと光ってしまって、かなり魚をスレさせたと思う。0.2gや0.3gの着底しないリグでただただ潮流に任せてフワフワさせておけばよかったかもしれない。そうすれば夜光虫を刺激せず釣れただろう。

ちょっと……ボーダー水温のチェックという条件とはいかなかったので、釣り直しが必要かな?でも、もう寒くて仕方ないんだよな。