3位:町田ゼルビア
移籍・加入による戦力評価:A
主な移籍選手(OUT)
- GKポープ・ウィリアム(横浜F・マリノスへ完全移籍)
- DF藤原優大(浦和レッズへ復帰)
- MF翁長聖(東京ヴェルディへ完全移籍)
- MF松井蓮之(川崎フロンターレへ復帰)
主な加入選手(IN)
- GK谷晃生(ガンバ大阪から期限付き移籍)
- GK山口瑠伊(水戸ホーリーホックから完全移籍)
- DF昌子源(鹿島アントラーズから完全移籍)
- DFドレシェヴィッチ(ファティ・カラギュムリュクから完全移籍)
- DF林幸多郎(横浜FCから完全移籍)
- MF柴戸海(浦和レッズから期限付き移籍)
- MF仙頭啓矢(柏レイソルから完全移籍)
- FW藤本一輝(大分トリニータから完全移籍)
- FW荒木駿太(サガン鳥栖から完全移籍)
- FW藤尾翔太(セレッソ大阪から完全移籍)
- FWナ・サンホ(FCソウルから完全移籍)
3位は、2023シーズンのJ2で優勝し初のJ1昇格を達成した町田ゼルビア。19人を加えた昨シーズン前と同様、今冬の移籍市場でも退団12人、新加入19人と大胆な選手の入れ替えを敢行した。期限付き加入からの復帰組を除くと、主力の流出はGKポープ・ウィリアムとMF翁長聖のみに抑えている。
上位にランクインしたクラブほどではないものの、各ポジションに知名度と実力を兼ね備えた選手たちを加えスケールアップ。新守護神候補にはGK谷晃生とGK山口瑠伊、センターバックにはDF昌子源とDFドレシェヴィッチ、サイドバックにはDF林幸多郎、ボランチにはMF柴戸海とMF仙頭啓矢、左サイドハーフにはFW藤本一輝、最前線にはFWナ・サンホ。期限付きから完全移籍に移行となったFW荒木駿太とFW藤尾翔太を加えれば、昨シーズンのメンバーから総入れ替えも可能なほどで、単純な戦力の増減で見れば間違いなく大幅なプラスだ。
ただし、38人を抱える大所帯となったことでマネジメントの難易度は高くなる。序盤戦で出場機会を得られなかった選手が不満を抱える恐れもあり、シーズンを通して安定感ある戦いをできるかは、青森山田高等学校で大人数をまとめていた黒田剛監督の手腕にかかっている。
2位:浦和レッズ
移籍・加入による戦力評価:A
主な移籍選手(OUT)
- DF岩波拓也(ヴィッセル神戸へ完全移籍)
- DF荻原拓也(GNKディナモ・ザグレブへ期限付き移籍)
- MF明本考浩(OHルーヴェンへ期限付き移籍)
- MF柴戸海(町田ゼルビアへ期限付き移籍)
- MF平野佑一(セレッソ大阪へ完全移籍)
- FWホセ・カンテ(引退)
- FWキャスパー・ユンカー(名古屋グランパスへ完全移籍)
主な加入選手(IN)
- DF井上黎生人(京都サンガから完全移籍)
- DF佐藤瑶大(ガンバ大阪から完全移籍)
- DF石原広教(湘南ベルマーレから完全移籍)
- MFサミュエル・グスタフソン(BKヘッケンから完全移籍)
- MFオラ・ソルバッケン(ASローマから期限付き移籍)
- MF渡邊凌磨(FC東京から完全移籍)
- FW前田直輝(名古屋グランパスから完全移籍)
- FWチアゴ・サンタナ(清水エスパルスから完全移籍)
2位は、新指揮官とともにJ1優勝を目指す浦和レッズ。15人がチームを離れ11人が加入と多くが入れ替わったなか、ほとんどのポジションで戦力アップに成功した。唯一気になるのは、MF明本考浩とDF荻原拓也が欧州に移籍した左サイドバックだろう。
外国籍選手2人が君臨するセンターバックでは、DF井上黎生人やDF佐藤瑶大が新たなライバルとなり、FWホセ・カンテが引退しFWキャスパー・ユンカーが名古屋グランパスへ移籍したストライカーには2022シーズンのJ1得点王FWチアゴ・サンタナを獲得。また、両ウイングには2023シーズンのJ1最優秀ゴール賞を受賞したMF渡邊凌磨とオランダ1部でのプレー経験もあるFW前田直輝を確保した。
なかでも最大の目玉はMFオラ・ソルバッケン。現役ノルウェー代表にしてASローマが保有権を持つ大物で、パスセンスに秀でた左利きの選手だ。現時点では2024年6月30日までの期限付き移籍だが、一部メディアでは買い取りオプションが付帯しているとも報道されている。ペア=マティアス・ヘグモ新監督と、その教え子で現役スウェーデン代表のMFサミュエル・グスタフソンらとともに新チームの中心を担うことが期待される。単純な戦力ではリーグ屈指だろう。