トランポとは、バイクを積んで走れるクルマのこと。

このトランポ、バイク業者やレーサーが使っているところを見て、なんとなく「プロ仕様」みたいだなんて思っていませんか?
そんなトランポに対して「俺たち一般ライダーには関係ない乗りモンだな」なんて思っていませんか?

実はトランポって誰にでも使えて、うまく活用すればツーリングの楽しみが何倍にも広がる乗り物なんです!

攻守最強のトランポ・軽トラ

サブロー

こんにちは。ライターのサブローです。
ボクがツーリングで使っているトランポはコレ!

ホンダのアクティ・トラックです。

もともと友人の祖父が乗っていたものですが、高齢で乗らなくなったためボクらが譲り受けることになりました。

最初は「キャンプに使ったら便利そうだぜぇ」くらいのつもりでしたが…。

ある日、愛知から広島までバイクを引き取りに行くことになり、試しにこの軽トラを使ってみたんです。

そのときに気づいてしまいました。

これにバイクを載せてツーリングすれば最強なのでは…? と。

広島県までTW225を引き取り

最強の理由① どんなバイクでも高速道路で移動ができる

軽トラに限らず、これがトランポを使う1番のメリットですね。


法律的に高速道路に乗れない125cc以下のバイクも、物理的に高速道路がキツい250ccのバイクも、トランポに積んでしまえば問題なし。


とくに軽トラは高速道路料金がバイクと同じなので、2人で折半すれば半額で利用できるという利点もありますね。

原付2台を積載して高速道路ツーリングに出発

ちなみにアクティトラック(ノンターボ・5速MT)の燃費は約15km/L。
30km/L走るバイクを2台載せて走ることを考えれば、ガソリン代も妥当なところじゃないでしょうか?

最強の理由② 車高の高いバイクを積載できる

トランポの代表格といえばトヨタ・ハイエース。
最近はホンダ・N-VANも人気ですね。

ただ、それらの車種をトランポとして使う場合は、車内の天井に注意。
車高が高いバイクを載せようとするとミラーやスクリーン、バーエンドが天井に接触することがあるからです。

その場合、オンロードバイクならミラーを外す/折りたたむことでなんとかなりますが、フルサイズのオフロードバイクになるとフロントフォークを縮めて積載するといった面倒な追加作業が発生します。

その点、軽トラは高さ無制限とはいかないものの、通常のバイクであれば気にする必要がありません。

(※)軽トラに積載できる高さは「地上2.5mまで」と道交法で定められています。ちなみにアクティトラックの全長は約1.8m。

専用ステーを取り付けてフロントフォークを縮めれば車高を下げられる
(引用:ダートフリーク)

最強の理由③ 汚れ・ニオイが気にならない

バイクを積載する際に気をつかうのが、タイヤや下まわりについたドロですが、軽トラなら大丈夫。
林道やオフロードコースを走って汚れたバイクでも気にせず積み込めて、荷台は丸ごと水洗いできます。

それともう1つ重要な問題がキャブレター車のガソリン漏れ

走行時の振動や揺れによってキャブのドレンからガソリンが漏れることがあります。

また、ドレンから漏れなくてもキャブレターは構造上、完全に密閉できないためわずかなガソリンのニオイが出てしまうものです。

そのため車内に積み込む際にはキャブのガソリンを抜いておく必要があります

キャブレターからのガソリン漏れ

車内にガソリン臭が充満するリスクを考えると、やはり荷台がオープンな軽トラは有利ですね。