4つのソーシャルスタイル
ソーシャルスタイルには次の4種類があります。ここからは、各スタイルの傾向と特徴、ほかのタイプとコミュニケーションを取るコツを解説します。
- アナリティカル:感情表現や主張が控えめな分析タイプ
- ドライバー:意見は主張できるが、感情は抑えやすい
- エミアブル:協調性が高く、自分より全体を優先する
- エクスプレッシブ:感情表現が大きく、人間関係を重視する
分析型のソーシャルスタイル「アナリティカル」
分析型のソーシャルスタイル「アナリティカル」には職人気質、研究者気質な人も多いです。考えたり決断を下したりするときはデータを重視し、矛盾やあいまいな部分などの気になる点は、徹底的に追求する傾向にあります。
傾向・特性
アナリティカルには次のような傾向・特性があります。
分析型
粘り強い
主張や感情表現が控えめ
データや論理を重視する
慎重で、計画や決断に時間をかける
各タイプとのコミュニケーション方法
対ドライバー
ドライバーもデータや論理を重視するタイプであるため、相性はいいです。ただ、じっくり考えることが多いアナリティカルに対し、ドライバーは行動派で発言のスピードも早いです。議論の中で気になる部分があったらメモしておくか、その場で質問するといいでしょう。
対エクスプレッシブ
分析型のアナリティカルは、感情派のエクスプレッシブとは対極の位置にいます。議論をするときは相手の気持ちを大切にしながら、矛盾点や根拠の弱い部分をさりげなく指摘し、思考をサポートしてあげるといいかもしれません。
対エミアブル
エミアブルには結論や選択肢を示すのが苦手な人も多く、議論の際にこれらを求めると、相手が困ってしまうかもしれません。
ただ、エミアブルは共感力が高く、人の話をしっかり聞いてくれます。意見を求めるよりも、自分の考えを整理するために壁打ちの相手になってもらうといいかもしれません。
実行型のソーシャルスタイル「ドライバー」
実行型のソーシャルスタイル「ドライバー」は成果主義で、意見をしっかり主張できます。しかし、成果にこだわるあまり自分の感情を抑えてしまう傾向もあります。
傾向・特性
ドライバーには次のような傾向・特性があります。
- 合理的
- 成果主義
- 行動派
- 決断が早い
- 上昇志向
- 独立心や競争心が強い
- 論理やデータを重視
各タイプとのコミュニケーション方法
対エクスプレッシブ
ドライバーもエクスプレッシブも発言が多いタイプなため、活発な議論ができそうです。ただし、成果重視のドライバーに対し、エクスプレッシブは感情に重きを置きます。相手の意見が間違っている、自分に合わないと思っても、ひとまずは受け止めてあげることが大切です。
対エミアブル
協調性が高く全体の調和を大切にするエミアブルタイプは、人からの頼みを断るのが苦手な傾向にあります。心の底では「それは違う」「断りたい」と思っていても、相手の意見や頼みを仕方なく受け入れてしまうかもしれません。エミアブルとのコミュニケーションでは、相手の意見や気持ちを、特に慎重に推し量るべきでしょう。
対アナリティカル
分析型のアナリティカルは、成果主義のドライバーにとっていいサポート役になってくれるかもしれません。ドライバーと同じく論理を重視する傾向にあるため、議論もしやすいでしょう。ただし、アナリティカルには慎重な人が多いため、結論を急ぎすぎてはいけません。