15位:アビスパ福岡

移籍・加入による戦力評価:D

主な移籍選手(OUT)

  • DF三國ケネディエブス(名古屋グランパスへ完全移籍)
  • MF井手口陽介(セルティックへ復帰後、ヴィッセル神戸へ完全移籍)
  • MF中村駿(ジュビロ磐田へ完全移籍)
  • FW山岸祐也(名古屋グランパスへ完全移籍)
  • FWルキアン(湘南ベルマーレへ完全移籍)

主な加入選手(IN)

  • MF松岡大起(清水エスパルスから完全移籍)
  • MF重見柾斗(福岡大学から新加入)
  • FW岩崎悠人(サガン鳥栖から完全移籍)
  • FWナッシム・ベン・カリファ(サンフレッチェ広島から完全移籍)

15位は、昨シーズンクラブ史上最高の7位に加えルヴァン杯でも初タイトルを獲得したアビスパ福岡。ここ数年と同様に継続路線を維持し、選手の入れ替わりもOUTが7人、INは6人と少数に留まった。OUTで最も注目すべきはMF井手口陽介とFW山岸祐也だろう。

セルティックで出場機会を得られなかった井手口は、期限付き移籍した福岡で復活を遂げた。今冬セルティックに復帰したが、その後ヴィッセル神戸への完全移籍が発表された。山岸は2シーズン続けて2桁得点を挙げていた万能型FWだったが、新シーズンは名古屋グランパスへの移籍を選択している。

一部の主力流出は防げなかったが、一方でピンポイント補強かつ若返りに成功。ボランチにはいずれもパリ五輪世代であるMF松岡大起、MF重見柾斗を獲得。[3-4-2-1]のシャドーにはFW岩崎悠人、1トップにはFWナッシム・ベン・カリファを獲得した。左のシャドーは補強ポイントだっただけに、岩崎の加入はかなりのプラスに捉えられ、ボランチと最前線を除いてマイナスポイントは見当たらない。全体としては戦力ダウンだが、ダメージはそれほど大きくはないとみて15位とした。

アルビレックス新潟 写真:Getty Images

14位:アルビレックス新潟

移籍・加入による戦力評価:D

主な移籍選手(OUT)

  • DF田上大地(ファジアーノ岡山へ完全移籍)
  • DF渡邊泰基(横浜F・マリノスへ完全移籍)
  • MF高宇洋(FC東京へ完全移籍)
  • MF三戸舜介(スパルタ・ロッテルダムへ完全移籍)

主な加入選手(IN)

  • DF遠藤凌(いわきFCから復帰)
  • MF宮本英治(いわきFCから完全移籍)
  • MF長谷川元希(ヴァンフォーレ甲府から完全移籍)
  • FW小野裕二(サガン鳥栖から完全移籍)

14位は、昇格1年目ながら2列目の選手の特徴をいかして昨2023シーズンを10位で終えたアルビレックス新潟。今冬の移籍市場では3人の主力がチームを離れた。2023シーズンにJ1月間最優秀ゴールを2回受賞したMF三戸舜介、ボランチの主軸だったMF高宇洋、センターバックへのコンバートを機にブレイクしたDF渡邊泰基といずれも中心選手だっただけに、彼らのマイナスは小さくない。

他方、2024シーズンに向けた補強も明確な「新潟らしさ」を貫くものとなった。ヴァンフォーレ甲府の背番号「10」MF長谷川元希を2列目に加え、身体を張ることが求められる1トップには2023シーズン9得点を挙げ起点となれるFW小野裕二を獲得。また、ユーティリティプレーヤーのMF宮本英治と期限付き移籍先でセンターバックとして経験を積んだDF遠藤凌の2名をいわきFCから加えた。

最前線の小野は大きなプラスだが、主力3人が抜けたポジションはややマイナス評価に。しかし、アビスパ福岡と比較すると移籍のダメージはやや少ないと思われ14位とした。


東京ヴェルディ 写真:Getty Images