FW(フォワード)

IN

  • 川本梨誉:ザスパクサツ群馬より復帰
  • 千葉寛汰:FC今治より復帰
  • 安藤阿雄依:アスルクラロ沼津より復帰
  • 郡司璃来:船橋市立船橋高等学校より加入

OUT

  • チアゴ・サンタナ:浦和レッズへ完全移籍
  • オ・セフン:町田ゼルビアへ期限付き移籍
  • 齊藤聖七:ザスパクサツ群馬へ期限付き移籍

最前線はまさしく期待と不安が入り混じる冬となっている。まず、2021シーズンに清水へ加入して以降3シーズン連続となる2桁ゴールを挙げ、2022シーズンにはクラブ史上初のJ1得点王にも輝いたチアゴ・サンタナがJ1浦和レッズへ移籍。昨年も12ゴールを挙げるなどストライカーとしてまた最前線の基点として活躍していた選手なだけに大きな痛手と言わざるを得ない。さらに、先発出場こそ少なかったものの、2023シーズン第8節の東京ヴェルディ戦でチームを開幕7試合未勝利から解放する逆転ゴールを挙げるなど活躍したオ・セフンもJ1へ昇格した町田ゼルビアへ期限付き移籍し、クロスやロングボールのターゲットを失っている。

今冬、彼らの穴を埋めるような補強の噂もいくつか出ていたが、現状はいずれも正式な加入の報は聞こえてこない。一方、下部組織出身でいずれも武者修行へ出ていた川本梨誉、千葉寛汰、安藤阿雄依の3選手がチームに復帰。川本はザスパクサツ群馬で34試合と多くの出番を得て3ゴールと存在感を示し、千葉は昨年当初の期限付き移籍先であった徳島ヴォルティスで不完全燃焼も、2年連続所属となったFC今治では夏からの加入で7ゴールと気を吐いた。また、1月8日まで行われていた第102回全国高校サッカー選手権で5ゴールを挙げ、得点王に輝いた郡司璃来も加入。

これまでの経験値や実績から、現時点で最前線の序列1位は北川航也だろう。しかし、新加入や期限付きから復帰した選手も含め北川を除くFW陣は20代前半の選手ばかり。出場機会を得ればシーズン中に大きく化ける可能性も秘めている。サンタナ流出の穴は大きく、2024シーズンに向け最も不安視されるポジションと言っても過言ではない。だが、若手の急成長でニューヒーロー誕生の期待もある。2023シーズン同様の高い攻撃力を見せられるか、その成否はクラブの生え抜き選手である北川を筆頭に、清水の次代を担う若い選手たちの働きと成長に懸かっている。