松笠揚げレシピ
鱗を取っていない切身を適当な大きさに切り身の方だけに薄力粉を付ける。
皮を上に向けて180℃くらいの油に入れ、皮に油を優しく掛けながら火を通していく。
上手くできれば鱗が立ってくる。こうなればサクサクの鱗の食感を楽しむことができる。鱗が立たないときは水分が足りていないので鱗を軽く水拭きすると良い。
小さなくても開いたり半身を丸ごと揚げてしまえる。意外と簡単にできる料理法なので挑戦してみて欲しい。
刺身
数日寝かせた後に刺身にする。筆者は薄目に切るのが好み。
名前の通り甘味を感じる旨味と脂身が楽しめる。味わいが深く、噛んでいていつまでも旨いのが特筆できるポイント。
鱗を残してさばいているとこの時身について舌触りを悪くするので、こまめに包丁とまな板を洗いながらやると良い。身についてしまっても身を洗わないように。
特に大きくて脂の乗った個体が釣れたらぜひご賞味頂きたい。
潮汁
頭や中骨などのアラを焼いておき、沸騰させた昆布だしに酒と醤油少々と共に入れる。沸騰させるとえぐみが出てしまうので弱火で適当に炊いていき、最後に塩で味を整えて完成。旨味が凄いので薄味で十分。調味料は少ないくらいで良い。
そのまま汁物として飲んでも良いがお茶漬けなども格別に美味しい。
干物
10%の塩水に1時間漬けてから干し網に入れ一昼夜外に干した。この方法ならどんな大きさの個体でも美味しく食べることができる。小さいのに死んでリリースできなかったりしても、捨てないで美味しく頂きたい。
シンプル調理がオススメ!
他にも定番の若狭焼や鯛めし風の炊き込みご飯など色々作ってもらったが、「余り手を掛けないシンプルな料理法が間違いない」というのが我が家での結論である。高級食材だがそれほど難しい食材ではないと思う。水分だけ上手に抜ければどう食べても美味しくなる。
釣り分けが難しい上に、すぐに内臓が出てしまうのでリリースできないことも多い。せっかくの「幻の高級魚」である。余すことなく幻の味を堪能していただきたい。
<黒犬ちこり/TSURINEWSライター>