昔は『幻』と言われたシロアマダイだが、近年は船釣りのターゲットとして随分と身近になった。高級料亭でしか出会えなかった味わいが身近になるのは大変結構なことである。ここでは料理の簡単なコツと、筆者が行った料理方法と紹介したいと思う(実際の料理はほとんど奥さんがやってくれているのだが)。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター黒犬ちこり)

釣ったシロアマダイで作る絶品レシピ5選 シンプルな調理法がオススメ

シロアマダイってどんな魚

別名「シラカワ」などと呼ばれるアマダイの一種。主にアマダイ(赤)、シロアマダイ(白)、キアマダイ(黄)の三種類を指して「アマダイ三種」などというが学名が違う別の種族。

釣ったシロアマダイで作る絶品レシピ5選 シンプルな調理法がオススメシロアマダイ(提供:TSURINEWSライター黒犬ちこり)

生息場所

生息している場所は他のアマダイに比べてやや浅め。砂泥地に巣穴を作って生活しており、流れてくるエサを食べると言われる。

釣りのシーズン

体格の割にはよく引く。2kgを超える個体は青物のような強烈な引きを見せる。日本各地で釣れるようだが駿河湾でターゲットになるのは10月~3月の間。

シロアマダイの釣り方

アマダイメインの底物五目(アマダイ五目)で狙う方が最も多いように思う。様々なエサを使うのが特徴で、メインはオキアミだが他にホタルイカ、ゴカイ類、サバ等の切身、イカタンなど釣り人が工夫を凝らすポイントである。浅めの海域で釣れるので150g位までのジグで狙うライトジギングで狙う方もいる。また、タイラバの好ターゲットで、アマダイ向けにチューンされたタイラバも発売されている。それ以外に、コマセ五目の外道として釣れる事もある。

シロアマダイ料理のポイント

身に水分が多いのでとにかく上手に水分を抜くのが重要。さばきながらキッチンペーパーなどで拭くのが効果的。釣った日にすぐ食べず、一塩振ってから寝かせて置いて水分を抜くと更に美味しくなる。数少ない鱗を楽しめる魚なので、さばく際には鱗をすべて取らない方が良い。皮が旨い魚なので刺身にするため皮を引いたとしても捨てずに焼いたりして食べるととても美味しい。

中骨や頭などアラからも非常に良い出汁が出る。有効活用したい。

塩焼きレシピ

色んな料理を作ってもらったが、その中でも特に美味しかった方法を紹介したい。まずは塩焼きから。

釣ったシロアマダイで作る絶品レシピ5選 シンプルな調理法がオススメこの時は1.6kgの個体のカマを塩焼きにした(提供:TSURINEWSライター黒犬ちこり)

焼き始める1時間ほど前に軽く塩を振って水分を抜く。それをふき取り焼いていく。

オーブンやグリルなど何でもよいがやはり炭火で焼き上げるのが最高。ゆっくりと、身から脂を染み出させるように焼き上げていくと良い。

鱗を残せておいたなら鱗ごと焼き上げてもよい。その場合は鱗にじっくり火を通しパリッパリに仕上げると美味しく食べることができる。

大きい物でやるのが美味しいが小さい個体でも楽しむことができる。釣れたら最初に試してほしい料理法である。