野沢温泉にあるニューカマーな蒸留所、新たないぶきに注目
野沢温泉地域の新たな観光名所「野沢温泉蒸留所」が2022年に開業した。同蒸留所は、地元の食材やボタニカルを使用した少量生産のシングルモルトウイスキーなどを製造。ウインターシーズンに賑わうスノーリゾートの野沢温泉で新たなウイスキーが誕生したとして注目されている。
同蒸留所では、シングルモルトウイスキーをスモールバッチで生産しており、年間300樽、約10万本の生産量に拡大する目標を掲げている。このほか年間5万本のクラフトジンを生産する計画を立てており、四季ごとのリリースや地域コラボレーションも予定されている。
また、高品質な地元産の材料を活用し、地元のコミュニティと協力しながら持続可能な実践を行うという3つのコアバリューに基づいた運営を実践。地元の農家と協力し、可能な限り再生可能なエネルギーを使用しながら、地元のサプライヤーを雇用して投資を行っている。
同社のウィスキーは2023年、東京ウイスキー&スピリッツコンペティションで「ニューカマー賞」を受賞。これにより、同蒸留所の高い技術とクオリティー、ユニークな製造方法が評価された。
「野沢温泉蒸留所」は現在、見学ツアーは行っていないが、試飲やショップは利用できるので、近くを訪れた人は足を運んでみてほしい。
野沢温泉蒸留所
所在地:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷9394
今回紹介したのは、国内に数多くあるウイスキー蒸留所のほんの一部だ。製造の現場や作りたてのお酒を味わいながら、ジャパニーズウイスキーの世界を堪能してみては。
(永井瑞穂)