冬季の内水面での釣りは意外と知られていないが、地方によっては日常的に楽しまれている。晩秋以降のオイカワは脂が乗り臭みもなくなるので非常に美味。これを特に「寒バエ」と呼んでいて冬季山間部の釣り文化といってもよい。これまでも地元の広島市近郊や中国地方の河川に何度か訪れているが、今回は本格的な装備を手に県北に釣行した。
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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・藤本繁樹)
江の川で寒バエ釣り
12月中旬、釣友とともに訪れたのは江の川水系の鵜飼で有名な三次鵜飼乗船場。釣り場は足場も良く休日になればファミリーからご年配の方々まで幅広く釣りを楽しんでいる場所だ。
タックルはいたってシンプルで、サオ・仕掛け・バケツ・エサがあれば釣り可能。エサも小麦粉ダンゴをはじめ虫エサ・専用のチューブ入りの練りエサ、まきエサがあり、幅広い。
今回は本格的に市販のまきエサ、食わせエサには市販の練りエサ、そして自動エサ付け・ハリ外し機とビクが一体となっている「ハエポンプ」を使用した。
釣れ始めると次々ヒット
午後0時30分をすぎたころから釣りを開始。釣座を決め、釣ろうとするポイント周辺にまきエサのダンゴを投入。そしてハエポンプにハリを通してエサをつけ、仕掛けを投げ入れる。
するとウキが立った瞬間に水中に引き込まれたのでアワセを入れて引き抜く。キラキラと銀色に輝きながらも独特の模様が美しい待望のオイカワだ。
しっかりとエサを食べているのだろう、ぷっくりとした体型。冬のオイカワは特に群れているので釣れ始めると連発する。さらに前夜から季節外れの温かい雨によって水温上昇で活性も上がっているのだろう。
立て続けに投入、ヒットを繰り返している間に釣りに集中、徐々に風が強まり寒くなってきているのを忘れ、時間がすぎていった。反応が悪くなると、またまきエダンゴを投入して魚をポイントに集めて釣りを続けていった。
最終釣果
西風が強くなってきた3時に納竿。私の釣果は44尾とハエポンプ初使用にしては十分な釣果だった。
同行の釣友は午前中から小刻みにサオを出して200尾オーバー。私が釣りを始めるのと入れ替わりに納竿した地元のご年配の方々も釣果は良好だったようだった。
暖冬といわれていた今季もようやく本格的な寒波の到来。寒さが緩む日に友人と、ファミリーで近くの川で、寒さ対策を万全にして楽しんでみたらいかがだろうか。