突然だが読者の皆様は、釣りを楽しんだ後、釣行記録をつけているだろうか?著者は長年に渡り、媒体を変えながら釣行記録をつけ続けているのだが、釣行記録というのはアングラーにとって大きなメリットが存在する。今回は、釣行記録とはどのようなものかを詳しく紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

今日からできる【釣行記録のススメ】 理由・記述すべき項目・注意点を解説

なぜ記録をつけた方がよいのか

釣りというレジャーは、普通に楽しむだけでも良いのだが、釣行記録をつけるとアングラー自身に様々なメリットをもたらしてくれる。詳しく見ていこう。

次回釣行に役立つ

アジやブリといった回遊性の強い魚は、ポイントに回遊してくるタイミングが存在する。また、根魚やヒラメ・カレイのような居着きの魚であれば、「エサを捕食するタイミング」が非常に重要となるのだが、記録をつけ続けることで、これらの大まかなタイミング(いわゆる時合い)が自然と判るようになる。

今日からできる【釣行記録のススメ】 理由・記述すべき項目・注意点を解説毎年同じ場所に回遊してくるアジ(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

また、年単位でデータを積み重ねていくことで、そのシーズン中だけでなく翌年以降の大まかな釣れる時期・時間帯も予測できるようになり、目的の魚をゲットできる確率が大幅に上がるのだ。

最適なエサの量が判る

エサ釣り師であれば、避けては通れないのが「余り餌問題」。多めに買って余ったエサを処分するのはもったいないし、かといって「エサ切れで納竿」というのもよろしくない。その日釣り場に持ち込んだエサに対し、釣行終了時に余ったエサの量(大まかな目測)を釣れ具合と共に記載しておけば、エサが余る・足りないといった問題は大きく改善されるはずだ。

二匹目のドジョウ作戦

メバルやキジハタ(アコウ)、カレイといった魚は、条件が揃えば必ずと言っていいほど同じポイントで釣れる。お気に入りポイントの状況を記録して細かく把握し続けることで、より釣果を得やすくなると言えるだろう。

今日からできる【釣行記録のススメ】 理由・記述すべき項目・注意点を解説良型メバルは実績場が狙い目(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

記録するべき項目

では、実際に釣行記録に記載しておくべき項目を紹介しよう。

天気

晴れ・雨といった空模様だけでなく、その日の気温や風の強さも併せて記載しておきたい。可能であれば、大まかな水温も記載するとグッドだ。

潮汐/川の水位

海釣りであれば、満潮や干潮の時間と潮周り(大潮など)といった潮汐情報は必須となる。渓流釣りやアユ釣りといった川釣りであれば、その日の河川の水位や濁り具合も併せて記載しておきたい。

釣行場所

こちらはざっくりとした地名から、実際に入釣したポイントまで詳しく記載しておきたい(例:〇〇海釣り公園、料金所から200mほど東、堤防カーブ付近など)。入釣した場所をスマホで撮影しておくと、後に記録をつける際に便利だ。

今日からできる【釣行記録のススメ】 理由・記述すべき項目・注意点を解説小柿渓谷放流釣り場の入釣場所の例(提供:TSURINEWSライター荻野祐樹)

使用タックル

釣果を得られた場合・得られなかった場合に関わらず、当日使用したタックルは細かく記載しておこう。これは、釣果が良い時=釣り方とアプローチが正解だったという事が判るし、逆に釣果が悪い時=タックルに何か問題があったかもしれない……といった事柄を把握できるためだ。餌釣り師なら使用餌、ルアーマンなら使用ルアー/リグも記載しておきたい。

釣果

これが判らなければ釣行記録の意味がない、といっても過言ではない。この項目には、本命のサイズや数だけでなく、外道で釣れた魚種も記載しておくと、後々の釣行に役立つはずだ。

ヒットタイム

釣果と併せて記載しておきたいのがヒットタイム。こちらを記載することで、天気や潮汐、河川状況と釣果の因果関係が自ずと判るようになってくる。