マイナス金利政策の導入により、定期預金の金利や国債の利回りが導入前に比べ低くなっている。銀行に預金しても利息はわずかであり、資産の運用先に困っている方も多いと思う。
そんな中、高い分配金利回りを誇るREITを運用先の選択肢の一つとする投資家も多い。
REITとはReal Estate Investment Trust(不動産投資信託)の略である。不動産に投資する商品であるので、REITの不動産購入の借入コストも莫大な金額となる。しかしマイナス金利導入のおかげで、借入コストの減少の恩恵を受けている商品でもある。
このようなマイナス金利の追い風を受けてREITに投資をしている方や、今後REIT投資に挑戦してみたい方、REIT投資とはどのようなものか知りたい方に今回はREITの情報源となるウェブサイトを紹介する。
日本最大のJ-REITポータルサイト JAPAN-REIT.com
日本最大のJ-REITポータルサイトを運営するのは、アイビー総研とJapan REIT。
REIT投資初心者には初めてのJ-REITというREITの解説ページがあり、分かりやすくREITを学べる。確認用のクイズも準備されており、REITの学習にはもってこいのWebサイトである。
REIT投資に関する情報も豊富だ。最新分配金利回りの情報や、投資口価格はもちろんの事、イベントカレンダーや、J-REIT市況月次レポート、マーケットコラム、マーケット概況など様々な情報が提供されている。
その中で特に注目したいのが、ランキングと銘柄比較である。ランキングは価格騰落率や分配金利回り、NAV倍率、時価総額、資産規模等が一目でわかる。不動産に投資するREITでも銘柄によってかなりの差があるのでランキングでしっかりと比べたい。
また銘柄比較機能があり、選択した銘柄同士をレーダーチャートによって視覚的に比較することができるのも魅力的である。
動画やマンガでも学べる J-REIT.jp
J-REIT.jpは不動産証券化協会ARESが運営するWebサイト。ARESは、不動産証券化業務の適正かつ円滑な運営の確保と不動産証券化の普及推進を通じて、投資家の保護と不動産証券化商品市場の健全な発展を図り、もって不動産投資市場の拡大に寄与することを目的とする団体であり、公益性の高い団体という。
J-REIT.jpの特徴は、初心者にも分かりやすいWebサイトとなっていること。動画でのREITの解説だけでなく、マンガでのREITの解説もあり、まったくREITの事が分からなくても理解できる内容である。
REITの情報も豊富で、各投資法人の決算期、運用資産、資産運用会社、その他関連情報はもちろんの事、月次レポートや、市場動向や利回り、保有不動産の状況等に関するグラフも掲載している。
特に注目すべきはJ-REIT.jpのARES J-REIT Property Database(個別保有不動産検索システム)である。このシステムは上場しているJ-REITが保有している物件情報のデータベースを検索することができるシステムである。
無料の会員登録が必要であるが、登録すると、J-REITの保有不動産を検索・ダウンロードすることが可能となる。なお登録、利用料金はすべて無料となっている。
投信やETFの情報も掲載 投信資料館
トーキョー・インベスター・ネットワークが運営する国内の投資信託、ETF、REIT、確定拠出年金、海外の有名ファンドやファンドマネージャーに関するニュースや話題を取り上げているWebサイトである。
このサイトの特徴としては、REITに関する情報も豊富だが、その他、投資信託やETFなどの情報も豊富であり、総合的に活用できる点と言えるだろう。
REITの情報に関しては、REIT関連のニュースの提供はもちろんの事、REITの魅力解説、意義、リスク、税金、歴史等、REITの根本の部分から分かりやすく解説があり、REITを深く理解するには最適である。
東証REIT指数も即座に確認可 日本取引所グループ
言わずと知れた、証券業界の中心である日本取引所グループの公式Webサイトである。東証REIT指数をリアルタイムで確認できるほか、適時開示情報サービスやグラフ、過去データも参考になる。
さらに日本取引所グループのWebサイトで過去データをエクセルファイルでダウンロードできるのも魅力的である。REIT情報をいち早く確認するなら、情報の源流である日本取引所グループのサイトは押さえておくべきである。
REITのレポートが頻繁に追加 ニッセイ基礎研究所
ニッセイ基礎研究所は保険、年金、社会保障、経済、金融、不動産、暮らし、高齢社会、経営、ビジネスなどの各専門領域の研究員が在籍するシンクタンクのウェブサイトである。
各専門領域の研究員が経済の様々な分野を分析し、レポートを提供している。REITに関しても頻繁にレポートが提供されているので定期的に閲覧したいウェブサイトである。
REIT投資をしたことが無い方の中には、REITは不動産投資であるから購入後、「寝かせておくのが一番」と思っている方もいるかもしれない。
しかしREIT市場は毎日のように動いており、株式など他の投資と同様、日々有益な情報を得て、対策していかなければならない。今回紹介したWebサイトがその手助けとなれば幸いである。
文・ZUU online編集部
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