エリアトラウトゲームにおいてルアー選択の大切な基準となるのが、攻めるべきレンジからルアーを選びだすこと。今回、トラウトタックルの専門メーカーアイビーライン IVYLINEのスタッフに、レンジの探索や攻略で活躍するルアーや、トラウトの生態的特徴について聞いてきたので紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:アイビーライン)
攻めるレンジの選定と見極め方
放流まもなくのトラウトは上層でルアーに反応することが多いが、人為的プレッシャーが入ってくると捕食レンジは低下する。好釣果を得るためには、素早くレンジを突き止め、そのレンジで有効なアプローチを行うことが必要だ。
では、これを実践するため求められるルアー選択法や、特定のレンジで有効なルアーは何か、アイビーラインスタッフの上杉祐貴さんに、同社のルアーを例に上げながら解説してもらった。
効率的なレンジ探索に適したルアー
「効率よく捕食レンジを見つけ、魚からの答えを探っていく上でお勧めのルアーは?」との問いかけに対し、
上杉さんが勧めてくれたルアーがスプーン。スプーンはウェイト次第で表層からボトムまで広い範囲をカバーでき、ロッドワークで通すレンジや泳がせ方を自在に操作できるというのが理由。
同社にはいくつかのスプーンがあるが、そのなかで上杉さんが推してくれたのが、今冬新発売のPolco(ポルコ)というスプーン。
ポルコの特徴
放流直後からロッドオフまで楽しめるというのがこのスプーンのコンセプト。その特徴はリトリーブ速度によって泳ぎが変化する点だという。
「ミディアムで巻くとウォブリングで泳ぎますが、スロー巻きではローリングに変わり、この変化がリアクションバイトに繋がります」と上杉さん。
泳ぎや見せ方が単調だと、トラウトはルアーを学習してしまうが、アクションの変化を駆使することで、魚に飽きられない演出が可能となる。「追うけど食わない」そんな魚に効果てき面だという。
さらに、「ロッドを立て気味にして引いても泳ぎはローリングになります」とのこと。
トレース中にロッドワークで泳ぎを変化させれば、上述のパターンと同じ効果が得られる。また、操作次第でウォブリングとローリングのどちらかに食う状況にも対応することができる。
なお、本製品は2サイズ展開。1.5gは2024年1月下旬、1.8gは同年2月下旬に発売予定。