お正月に美味しい酢ダコを家族に振舞うべく、常磐の海に素材を仕入れに行ってきました。当日は冬場の大タコ・通称渡りタコが船中数多く上がった他、ゲストにはなんとトラフグも顔を見せた一日をレポートします。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)

大型マダコ『渡りタコ』釣りが好調【那珂湊・つれたか丸】ゲストにトラフグも

常磐沖の「渡りタコ」釣り

寒さが厳しい冬場に狙える常磐沖の二枚看板といえば、肉厚の寒ヒラメと大タコこと通称・渡りタコ。渡りタコとは、東京湾にいる居つきと違い、産卵場所やエサを求めて移動するタコのこと。タコたちは、どう移動しているのかはまだ正確に解明されていないそうですが、その移動距離は100kg以上とも言われているようです。

そんな渡りタコの最大の特徴は先にも書いた通りのサイズの良さ。2kg前後がアベレージと言われ、各船宿の釣果情報を見ていると、3kg、4kgなんていうサイズも飛び出すほど。年によってあたりはずれが大きい点が玉に瑕なのですが、今期は好調の様で、この日のトップは14。また、この海域のポイントは東京湾と比べて根掛りが少なく、大型が多いのでアタリ(ノリ)も明確。好調を維持している今期はタコ釣り入門編としても最適と言えるでしょう。

タコエギ釣りの道具

オモリは船宿により異なるのですが、東京湾より深場を狙うので60~80号が基本(今回乗船したつれたか丸では80号)。そのため、それを背負える先調子の竿が適しています。タコエギ専用竿があれば言うことはないのですが、なければフグ竿や小突きカレイ竿といった先調子の竿で代用は可能。リールは、PE3号前後を巻いたものをドラグフルロックで使用。水深35~40mと深いポイントを攻めるので、電動も便利。ただし、一日中竿を持っての釣りのため、ゴツいものはNG。ダイワであれば200番までがおすすめです。

餌木は2つ、もしくは3つ。色の選択は、白か黄色の発泡色をベースに、ピンクもしくはオレンジも1つ交えるのが基本。日によって特定の色のみに反応するパターンもあるようなので、状況に応じて使用すると良いでしょう。また、餌木に鳥皮、豚バラ、サバ、イカ等の装着も効果的。筆者は鳥皮のみ持ち込みましたが、帰港後船中ダントツでトップだった常連さんにお話しを伺った所、この日「14匹中10匹はサバで釣った」とのことでした。

また、釣ったタコは桶から脱走するので、専用ネット、なければ洗濯ネット(100均のものでOK)を持ち込むようにしましょう。