普段からあまり利用していない優待サービスの場合、そのサービスが無くなってもカードの保有者に影響がないかもしれない。しかし、将来的にその優待サービスの利用を楽しみの一つにしていた場合、そのカードを保有するメリットが小さくなる。

改悪パターン3:年会費が上がる

年会費が上がる形の改悪もある。場合によっては、年会費が50%以上も上がるケースもあり、そのカードのポイントの還元率や付帯している優待サービスを加味すると、保有し続けるメリットがかなり小さくなる場合もある。

定期的なクレカの見直しは必須

近年は、クレジットカード会社が加盟店から受け取る手数料の引き下げ圧力が強まっていることなどがあり、カード会社の収益悪化の懸念が高まっている。そうした理由などから、クレジットカードの改悪が起きやすい状況となっている。

けっこう前に作ったカードをそのまま利用していて、改悪などに気づいていない可能性があるなら、クレジットカードを利用する際のメリットをしっかり確保するため、定期的なクレカの見直しは必須であることを強調したい。

文・岡本一道(政治経済系ジャーナリスト)
国内・海外の有名メディアでのジャーナリスト経験を経て、現在は国内外の政治・経済・社会などさまざまなジャンルで多数の解説記事やコラムを執筆。