1月12日より開幕するAFCアジアカップ2023。2019年に行われた前回大会において、決勝でカタールに敗れた日本代表は再びアジア王者に返り咲くべく今大会に臨むメンバー26名を1月1日に発表した。MF三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)やFW伊東純也(スタッド・ランス)ら、直近の連勝にも大きく貢献している選手が順当に選ばれる中、JリーグからもDF毎熊晟矢(セレッソ大阪)やMF佐野海舟(鹿島アントラーズ)など複数の選手が名を連ねている。
海外組が大半を占める昨今の日本代表において、数こそ少ないもののJリーグから選出された選手たちにはファンからも多くの期待が寄せられていることだろう。一方で日本人選手以外にもJリーグから今大会に出場する外国籍選手がいる。ここでは、アジアカップに向けて各国代表メンバーに選出された注目のJリーガーたちを4名紹介していく。
ミッチェル・デューク(町田ゼルビア)
オーストラリア代表
2023シーズンのJ2リーグ。高校サッカーの名門、青森山田高等学校を率いてきた黒田剛監督の招聘に加え、多くの新戦力も獲得し圧巻の強さでリーグ初優勝とJ1への初昇格を決めた町田ゼルビア。そんな町田において新戦力の1人でもあったFWミッチェル・デュークも今大会に臨む外国籍Jリーガーの1人だ。
かつては清水エスパルスやファジアーノ岡山でも活躍したことから、Jリーグファンの間でもなじみ深い外国籍選手の1人とも言えよう。オーストラリア代表としては、これまで33試合に出場し12ゴールをマーク。2022年のカタールW杯でも主力として出場し、グループリーグ第2戦のチュニジア戦でゴールを挙げるなど、母国のベスト16進出へ大きく貢献している。
今季町田では、エースのFWエリキと強力な2トップを形成。10ゴール6アシストと申し分ない働きでチームの優勝と昇格に貢献している。今回のアジアカップでは、2015年以来2度目の優勝を目指すオーストラリア代表。J2で見せた高さと強さを武器にどこまでゴール数を伸ばせるのか。デューク個人の活躍にも注目が集まる。
トーマス・デン(アルビレックス新潟)
オーストラリア代表
6季ぶりにJ1リーグに挑んだ2023シーズンのアルビレックス新潟。結果は10位と久々のJ1でリーグ中位のフィニッシュとなったが、新戦力や若手の活躍など収穫も多いシーズンだったと言えよう。そんな新潟において、守備で多大な貢献を果たしたのがDFトーマス・デンだ。
今季はセンターバックとして26試合に出場。自陣からのつなぎや対人守備の強さで存在感を発揮し、今回アジアカップに臨むオーストラリア代表の一員としても名を連ねている。オーストラリア代表のセンターバックと言えば、イングランドでプレーするDFハリー・サウター(レスター・シティ)をはじめ海外組が揃うこともあり、デンにとっては必ずしも出場が約束されているわけではない。
それでも、年間を通して1つのJクラブを支えた守備の要として、アジアの舞台でもその活躍を見せてほしいものだ。