■終末時計は“予言”ではなく“警告”
“終末”へ向けて針が進むのは核兵器のリスクだけではない。以下のリスクも大いに懸念されている。

(画像=「IFL Science」の記事より,『TOCANA』より 引用)
●気候変動
ウクライナ侵攻によって生じた地政学的な亀裂は、気候変動に関して協力しようとする世界の意志を弱め、広範な多国間協力に対する信頼を損なった。
●生物学的脅威
国際社会は感染症の発生を予防し、発生時に迅速に検出し、その範囲を制限するために効果的に対応する能力を向上させる必要がある。
●破壊的テクノロジー
AI(人工知能)の活用が進む一方で偽情報からドローンに至るまで、破壊的テクノロジーによる潜在的な脅威が報告されている。
残りわずかになった2023年の世界は終末時計的には最も危機的な年ということになるが、終末時計が示すのは決して“予言”ではなく“警告”である。この“警告”をそれぞれが正面から受け止め周囲と協力して対策を講じれば大惨事を回避できると信じたい。対話のチャンネルを常に開き、国際規範や制度が機能停止に陥ることがないよう尽力し終末時計の針の進みを食い止めたいものである。
参考:「IFL Science」、「Bulletin of the Atomic Scientists」ほか
文=仲田しんじ
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提供元・TOCANA
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