カギは改革進める若手経営者の存在、SNSマーケティングでイメージアップ

 最後に、建設業界底上げのカギを握る、経営の世代交代について聞いた。

「イメージアップと労働環境の改善をともに進めることは、現場の問題ではなく、経営の問題といえます。山形県の新庄砕石工業所は、3代目で30代の経営者によるSNSマーケティングが成功のカギとなっています。安定需要である公共工事をベースに、給料アップと労働環境の改善が進む現状を積極的に発信し、大卒を含め就活生に強くアピール。結果、かつては公務員や銀行員を志望していた地元国立大学生が入社するほどの存在となっているのです」

 待遇、働き方のすべての面で、地域に根差し、経営改革が進む建設会社には人は集まる。若手経営者と若い人材の出会い、そして両者によるITの活用によって変化する、建設業がその真っただ中にあることはもっと知られてほしいと、高木氏は力強く語った。

(文=日野秀規/フリーライター、協力=高木健次/クラフトバンク総研所長)

提供元・Business Journal

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